エンゼルス大谷 残り5試合は登板せず、打者専念が決定 本塁王争いへラストスパート期待

[ 2021年9月30日 07:53 ]

エンゼルス・大谷(撮影・沢田 明徳)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が今季の残り試合に登板せず、打者に専念することが決まった。29日(日本時間30日)、ジョー・マドン監督が明かした。日程的に中6日を空けて10月3日(同4日)の今季最終戦、敵地シアトルでのマリナーズ戦に登板可能だった。

 指揮官は「翔平は日曜日(3日=同4日)には投げない。彼と話し合い、ここで止めるべきだと感じたので、それを実行した。複雑な話ではない。ただ、今年の残りの期間は打撃に集中してもらい、投球についてはこれ以上心配しないようにしようと思っている。直近2試合は強度の強い登板だった。今季はこれ以上何も得るものがないので、おそらく投球しないのが一番だと思う」と説明した。今季の大谷は23試合に先発し9勝2敗、防御率3・18。あと1勝に迫っていた自身初の2桁10勝、1918年にベーブ・ルースが記録した「2桁勝利&2桁本塁打」の達成は来季以降に持ち越しとなった。

 その来季に向けては「彼が来季、しなければならない様々なことを考えると、130回(実際は130回1/3)を投げたことは非常に良かった。彼は自信をつけ、自分の速球がどこに向かっているのかを把握でき、デリバリー(投球フォーム)を理解したと思う。今年やったことすべてが、来年の彼の自信につながると思う」と期待した。

 「1番・DH」で出場予定のこの日のレンジャーズ戦を含め、今季は残り5試合。指揮官は「翔平は打ちたがっている。“打撃面でまだ追いかけるべきものがある”と言っている。このまま打ち続けるのが正しいと思う」と説明。注目の本塁打王争いはリーグトップ47本のペレス(ロイヤルズ)に2本差の3位につけており、ラストスパートに期待が懸かる。

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