敦賀気比・東監督「スイッチ切り替えられるのか悩まされた」 プロ初勝利のオリックス・山崎颯にしみじみ

[ 2021年9月30日 06:30 ]

パ・リーグ   オリックス15-2ロッテ ( 2021年9月29日    ZOZOマリン )

2016年、春の選抜大会に出場した敦賀気比時代の山崎颯(右)と東監督
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 オリックスの山崎颯一郎投手(23)が、29日のロッテ戦で、念願のプロ初勝利をつかんだ。敦賀気比で山崎颯を指導した東哲平監督は、スポーツニッポンの取材に応じ、当時を振り返りつつ今後のさらなる飛躍を願った。

 初勝利おめでとう! 出会いは中3の時です。当時から1メートル80台後半の長身で、スタイルも顔もよくて。“これは、化けたら凄い投手になるな”というのが第一印象でした。

 うちのOBは吉田正とかマイペースな選手が多くて(笑い)、山崎もそう。おっとりしていて、「もっと闘志を見せてくれよ」って、ずっと思っていました。印象深いのは15年。春に1学年上の世代が優勝し、夏は山崎の力が必要だと、彼を中心に回していた6月の北信越大会。決勝で佐久長聖に3―4で負けましたが、山崎は初回に3点取られたり5回まで、のんびりと…。6回以降はノーヒットだったんです。だから、どうやったら、スイッチを切り替えられるのか本当に悩まされた選手でした(笑い)。

 指にかかった時の球は本当にいい。あとは、カウントを稼ぐためにカーブの制球力を向上させること、それと経験さえ積めば、もっと勝ち星を伸ばせるはずです。持っているものが、素晴らしいですから。 (敦賀気比高野球部監督)

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2021年9月30日のニュース