阪神・村上 プロ初勝利へ28日広島戦で2度目の1軍先発 矢野監督も成長認めた「レベルが上がっている」

[ 2021年8月24日 05:30 ]

キャッチボールをする阪神・村上(撮影・平嶋 理子) 
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 阪神・村上は雪辱の機会到来に意気込んだ。

 「チャンスをもらえるというのを信じて、2軍でずっと頑張ってきました。ファームでの投球を1軍でできたらいいなと思います」

 デビュー戦だった5月30日の西武戦は2回1/3、5失点。勝敗は付かず、「あの時はストライクも入らないですし、球の勢い、変化球も全然ダメだった」と振り返る。翌日に降格してからは変化球の使い方や打者心理などの初登板で得た教訓を生かし、2軍でアピールしてきた。

 後半戦開始に合わせて組んだ先発陣6人から藤浪と二保が抜け、矢野監督は「村上で行こうかなと思っている」と先発抜てきを明言した。二保の再調整で空いた28日の広島戦でプロ2度目のマウンドに上がる予定だ。

 「球の強さも出てきた。三振も取れるようになっている。映像も見た。レベルが上がっている。結果、内容を見ても勝負できるかと思っている」

 成長を認め、大きな期待を寄せた。直近20日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦で8回2失点の好投を見せるなど14試合で7勝1敗、防御率2・53。甲子園室内で参加した投手練習では広島に8連勝中の“鯉キラー”の秋山とキャッチボールし、助言を求めるなど準備を進めた。

 「そんなには話してないですけど。まだ時間はたっぷりある。しっかり聞いて臨んでいけたらなと思います」

 甲子園大会に出場中の母校・智弁学園は25日に日本航空と3回戦。「自分も負けずに初勝利を求めてやっていきたい」。3カ月前はつかめなかった初白星へ再挑戦だ。(山本 浩之)

 ▽村上のデビュー戦 5月30日の西武戦(メットライフドーム)で初登板初先発。くしくも球団通算800人目の出場だった。先制の援護を得た直後の2回1死一、二塁で愛斗に左翼席へ逆転被弾。3回1死二塁から栗山に左翼線へ適時二塁打を浴びて降板し、2回1/3、5失点。49球で被安打3、3与四球の内容を「先頭打者に四球を出して、いい流れを自分自身で止めてしまった。悔いが残る」と振り返った。試合は9―8で競り勝ち、2番手・及川がプロ初勝利を挙げた。

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2021年8月24日のニュース