関本賢太郎氏　特大弾放った大山の状態は間違いなく上がっている　後半戦へ安心材料

セ・リーグ   阪神3ー9広島 （ 2021年8月13日    京セラD ）

関本賢太郎氏
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　【関本賢太郎　視点】大山の状態は間違いなく上がっている。5回先頭で、初球145キロを左翼席上段へ放り込んだ。相手エースの真っすぐを、ひと振りでとらえられたのは打撃が好調な証拠。前半戦は狙っていても空振りだったり、差し込まれて一塁側へのファウルだった。技術的には、投手に背番号が見えすぎるくらいに入っていた肩のラインが平行になっていた。スイングの軌道が良くなっている。4番打者が後半戦をいい感じで滑り出したのは安心材料だ。

　その大山のソロで1―5とした後の攻撃がどうも淡泊にみえてしまった。次打者・佐藤輝が左中間フェンス直撃の二塁打で、なお無死二塁。ここでロハス以下の3人が凡退した。6回無死から足のある代打・島田が中前打したあとも近本が併殺打、糸原に三塁打が出ただけにチグハグだった。チーム打率が・270くらいあった時は一気に4点差を詰めていっても可能性はあったが、リーグ5位の・251まで下がっている今は1点ずつ返して詰め寄っていくのが好ましいのでは。二盗を試みるなり、エンドランをしかけるなり、チーム最大の武器である機動力を、もっと前面に出した方が相手はイヤなはず。タイガースはやっぱり走ってくる…と思わせておくことが次戦にもつながっていく。（スポーツニッポン本紙評論家）