百戦錬磨の坂本も「金メダル獲れて感無量です」 指揮官笑顔に「頑張ってきて良かった」

[ 2021年8月7日 23:01 ]

東京五輪第16日 野球決勝   日本2―0米国 ( 2021年8月7日    横浜スタジアム )

<東京五輪・野球 日本・米国>金メダルを獲得し、マウンドで喜び合う日本チーム(撮影・北條 貴史)
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 野球日本代表「侍ジャパン」が決勝で宿敵・米国を下し、悲願の金メダルを獲得した。1次リーグから無傷の5連勝で、五輪での金メダルは公開競技だった1984年ロサンゼルス大会以来37年ぶり2度目。正式競技、プロ選手参加となってからは初の快挙となった。

 ナインは男泣きの稲葉篤紀監督(49)をマウンド付近で勝利数と同じ数の5度胴上げ。その後、インタビューに臨んだチームリーダーの坂本勇人内野手(32=巨人)は安どしたように大きく「はぁ~っ」と息をついた後で「いやぁ~…本当にタフなゲームがずっと続いてて。きょうもすごい緊迫したいいゲームだったんで。ホッとした気持ちが一番でした」と試合終了の瞬間をまずは振り返った。

 そして、延長タイブレークの末サヨナラ勝ちした準々決勝に続いてまたもしびれる展開となった米国との決勝戦について「やっぱりね、簡単には勝たせてくれないなって思いながらやってましたけど、やっぱり日本の投手力と守備力というか、ミスがなく試合を運んでいけたんでこういう結果になったんじゃないかなと思います」と5試合で1失策という鉄壁守備や米国相手の決勝戦で完封リレーを完成させた投手陣も含めて満面笑みで胸を張った。

 ともに戦い抜いた仲間たちと金メダルを喜びあった瞬間については「やっぱりこのプレッシャーだったり、いろんな重圧の中でみんなで戦ってきたんで、そこはね、僕たちしか分かり合えない部分もたくさんあると思います」とし、「みんなのホッとした顔を見て本当にうれしかったです」と坂本。目標にしてきた悲願の金メダルにようやくたどり着いたことには「東京オリンピックが開催されると決まってから僕のひとつの夢でもあったんで。金メダル獲れて感無量です」と話し、稲葉監督については「本当に監督も試合前もすごい緊張しているのを感じてましたし、最後ね、あれだけ喜んでくれた顔を見て頑張ってきて良かったなと思いました」とした。

 そして、応援してくれた全国のファンへメッセージを求められると「球場には皆さん来れなかったですけど、すごい熱いエネルギーをテレビからもらってました。これからまたプロ野球も後半戦に入るので熱い応援をよろしくお願いします。本当にありがとうございました!」と最後まで笑顔、笑顔だった。

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