侍J・稲葉監督「最高ですね」 金メダル獲得の瞬間ベンチで涙「ぐっときました」「みんなでつかんだ勝利」

[ 2021年8月7日 22:39 ]

東京五輪第16日 野球決勝   日本2―0米国 ( 2021年8月7日    横浜スタジアム )

<東京五輪・野球 日本・米国>金メダルを獲得し、マウンドで喜び合う日本チーム(撮影・北條 貴史)
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 野球日本代表「侍ジャパン」が決勝で宿敵・米国を下し、悲願の金メダルを獲得した。1次リーグから無傷の5連勝で、五輪での金メダルは公開競技だった1984年ロサンゼルス大会以来37年ぶり2度目。正式競技、プロ選手参加となってからは初の快挙となった。

 稲葉篤紀監督(49)は自身が選手として参加した2008年北京五輪で期待された金メダル獲得ならず。3位決定戦でも米国に敗れて4位だったが、指揮官としてリベンジを果たした。勝利の瞬間はベンチで男泣き。その後、選手の手によって勝利と同じ数の5度宙に舞うと感極まった様子で、インタビューでは「いやぁ~、もう最高ですね」と会心の笑み。試合終了の瞬間の涙については「みんなね、本当に一生懸命ここまでやってくれて。なんかそういう思いがこう…最後ね、ぐっときました」と振り返った。

 ドミニカ共和国との1次リーグ開幕戦は3―1で迎えた9回に3点取って劇的な逆転サヨナラ勝ち。準々決勝の米国戦でも1点差を9回に追いついて、タイブレークとなった延長10回に7―6でサヨナラ勝ちして準決勝進出を果たした。宿敵・韓国との対決となった準決勝に5―2で勝って銀メダル以上を確定させると、この日はついに悲願の金メダル。「一つも楽な試合はなかったんですけれども、まぁ、とにかく選手が勝ちたいというね、金メダル獲りたい!というね、そういう思いが結束して本当にいいチームでいい試合ができたと思います」と感慨深げに振り返った。

 決勝の先発マウンドを託した森下(広島)は5回3安打無失点。「いやぁ~…素晴らしいですね!度胸といいますかね、もうこちらの想像以上のものを出してくれました」と賛辞を送った稲葉監督は、3回に先制ソロを放った村上(ヤクルト)についても「あそこはちょっと重たい空気だったんですけどね。少しこっちに流れがきたと思います」と目尻を下げた。

 「いや、もう本当にみんなが頑張ってくれましたし、まぁ、テレビの前でね、たくさんの方が応援していただきましたし、またサポートしてくださいましたね、方々もいますし」と改めて語った稲葉監督。「本当にみんなでつかんだ勝利だと思います」と締めくくった。

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