侍Jの山中強化本部長も祝福 教え子稲葉監督は「令和の監督の采配」 28年ロス五輪への思いも

[ 2021年8月7日 22:23 ]

<決勝戦 日本・米国>胴上げされる稲葉監督(撮影・会津 智海)
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 【伊藤幸男の一期一会】侍ジャパン強化委員会の山中正竹強化本部長(74)が東京五輪での日本代表の金メダルを祝福した。

 「おめでとう。今までの五輪代表の中で最高のチームとして勝てたことが大きい。稲葉監督、そして金子ヘッドら最高のコーチ陣と信頼関係で結ばれた選手の表情が素晴らしかった。“上から目線”ではない令和の監督の采配に、全員が応えてくれた」

 94年法大野球部監督時代の「教え子」だった稲葉監督が27年後、指導者としてプロ野球のオールスターを勝つ集団にまとめたリーダーシップが頼もしく映った。

 同時に全日本野球協会(BFJ)会長として、未来の日本球界へ意義ある五輪最終決戦だったと力説した。「野球の二大大国であるアメリカとの決勝戦が、これからの世界の野球のあるべき道を示してくれたと思う」。もちろん準決勝で戦った韓国へのリスペクトとライバル関係は変わらないが、重要な1戦だと位置づけた。

 24年パリ五輪では再び野球が競技種目から外される。山中氏は28年ロス五輪で再び野球が復活するべく、今後も国際オリンピック委員会(IOC)などへ積極的に働きかけていくが、まずは国内世論の盛り上がりが必要不可欠と話した。

 「日本中が注目するオリンピックの力はやはりすごいと思う。そこに野球が入ってくるのと外されるのでは、我々の普及活動も大きく違ってくる。引き続き努力していきます」。32年五輪も野球が盛んな豪州ブリスベン開催が決まっている。稲葉ジャパンの感動を次世代の少年少女へ伝えるためにも、野球界と、その魅力を伝える私たち報道側の役割は重要になってくると思う。

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2021年8月7日のニュース