マエケン 5勝目ならずも「本来の投球できた」 日本代表にエール「金メダルをぜひ取って」

[ 2021年7月28日 14:02 ]

ア・リーグ   ツインズ5―6タイガース ( 2021年7月28日    ミネアポリス )

タイガース戦に先発したツインズ・前田健太(AP)
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 ツインズの前田健太投手(33)は27日(日本時間28日)、ミネアポリスでのタイガース戦で今季17度目の先発登板。6回1/3を4安打2四球、5奪三振、1失点で勝敗はつかず、5勝目はならなかった。チームは5―6で敗れた。

 ツインズは初回4番ガーバーの満塁本塁打で4点を先行。前田は3回2死一番バドゥーに91・4マイル(約147・1キロ)の内角4シームを右越えにソロ本塁打を許したが、失点はそれだけ。4回から6回は3イニング続けて三者凡退だった。

 7回先頭の3番グロスマンに84・6マイル(約136・1キロ)のチェンジアップを左前打、4番カブレラに四球を与え、5番カンデラリオを84・4マイル(約135・8キロ)のチェンジアップでニゴロに打ち取ったところで、球数が91球となり交代した。

 地元ターゲットフィールドのファンはスタンディングオベーションで前田の好投を讃えた。この日の直球の最速は92・4マイル(約148・7キロ)だった。

試合はタイガースが9回に4点差を追いつき、延長11回6―5で勝ち、前田に勝ち星はつかなかった。

 試合後の一問一答は以下の通り。

――監督がここ数試合前田投手が自分のピッチングを取り戻したと話していた。
「自分本来のピッチングができて、全ての球種を投げることができている」

――どの辺から変わったか。
「(7月4日)カンザスシティで好投したあたりから、自分の良い感覚を徐々に取り戻せた」

――トレードデッドラインが近づいているが、自分のトレードの可能性も考えるか。
「自分のことは考えても仕方がない。登板に集中して、チームが勝つためにしっかり自分の準備をすることだけを考えている」

――今日は暑いし、湿気もすごかった。
「湿気がすごく、汗もたくさん出た。僕自身は大丈夫でしたけど、難しいコンディションだったとは思う。ただ僕は寒いより暑いほうが好きなので」

――3ヶ月ぶりにガーバー捕手と組んだが。
「誰に受けてもらっても不安はない。ガーバーは良い捕手なので、スムーズに組めたと思う」

――ファンがスタンディングオベーション。
「マウンドを降りる時に拍手をもらったり、ピンチの場面で声援で後押ししてもらったりすると力が出る。ファンの人の力は大きい。去年より球場の雰囲気を感じられて、ありがたみを感じます」

――昨日代走。今日、足の張りとか、影響は。
「そこまでガッツリ走ったわけではない。ただ治療を終えて、次の日の登板に向けてリラックス状態だったので、そこからアップして強い強度で走ったので、いつもと違う感覚はあった。すごい張りがあったとか、疲れが残ったわけではない」

――代走でサヨナラのホームなんてプロ入り後は初めてでは。
「ほぼないと思う」

――時差があるのだが、東京五輪の中継は見ているか。
「見てます。卓球、水泳、ソフトボール、テニス、結構見ていますね。生でなく再放送などもあるので、まんべんなく。知っている選手も出ているので、野球だけでなく他の競技も気になる」

――野球は見ますか。気持ち、入れ込んで見るのでは
。「もうちょっと先ですかね。この先、一発勝負の感じになってくると、緊張感というか、ドキドキするような見方になるかなと」

――エールをお願いします。
「五輪はまだ金メダルを取っていない。ぜひ取ってほしい。同級生がたくさん出ている。僕もみんなの活躍を見ながら、僕自身も負けないように、刺激をもらいながら頑張りたいです」

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