強い履正社 24得点大勝 「下級生」2年・光弘、1年・森沢が5回コールド劇演出

[ 2021年7月22日 17:15 ]

全国高校野球選手権大阪大会2回戦   履正社24ー1門真なみはや(5回コールド) ( 2021年7月22日    住之江公園 )

<履正社・門真なみはや> 4回2死二塁、履正社・光弘は右中間に適時二塁打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 強力打線が機能し、2試合連続のコールド勝ち。岡田龍生監督(60)は「振る力も出てきているし、いろいろ考えてやっていると思う。感覚は本人にしか分からない。タイミングが合ってなければ打席の立ち位置を変えるとか、バットを短く持つとか。工夫でカバーする。そういった対応力は見えた」と選手の成長を認めた。

 18安打24得点の打線で、特に下級生の躍動が光った。「2番・遊撃」でスタメン出場した光弘帆高(2年)が5打数3安打4打点。4回2死満塁で代打起用された森沢拓海(1年)は公式戦初打席初本塁打を満塁弾で記録した。

 1年秋からベンチ入りする光弘は1回戦と合わせ、すでに10打点。「1年から出させてもらっているので、落ち着いた姿を見せてプレーすることが大事だと思う」と冷静に話す。ヤクルト・山田哲人と同じ「兵庫伊丹ヤング」出身で野手では唯一の1年生でもある森沢は“先輩”の動画を見て、タイミングの取り方などを学んできた。「打った瞬間、入ったと思った。長打というよりは、強く振ることを意識しています」と笑顔で話した。

 3回1死、高校通算13号となるソロ本塁打を放った4番の松林克真主将を中心に、攻撃パターンは多彩。夏の公式戦は19年の大阪大会、同年の甲子園大会、そして20年の独自大会と勝ち続け、この日の勝利で22連勝。「未完成のまま夏に入ったチーム。甲子園に行ったチームも、1試合の伸び率がすごかった。公式戦の緊張感の中で、力をどう伸ばしていくか」と指揮官。全国で唯一、夏の甲子園大会連覇が狙えるチーム。戦い、勝ちながら成長を続けていく。

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2021年7月22日のニュース