花巻東、王手 怪物1年生・佐々木麟太郎「22号」!大会1号で「18号」過少申告も…先制の決勝ソロ

[ 2021年7月22日 05:30 ]

第103回全国高校野球選手権岩手大会準決勝   花巻東2ー0水沢工 ( 2021年7月21日    岩手県営 )

<花巻東・水沢工>初回1死、先制の右越えソロを放った花巻東・佐々木
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 怪物1年生にシフトは通用しない。初回、花巻東・佐々木洋監督の長男、麟太郎が打席へ。左の強打者に対し、水沢工は一塁手と二塁手が芝生に入るほど極端に下がったが、打球は軽々と頭上を越え、右翼席に達した。

 「シフトを敷いてくるのは想定内。振り切って強い打球を打つということだけを考えていきました」。水沢工・千葉渉太監督は「シングルならOK」だったが、2番を打つ1年生は最初のスイングで決勝となる先制ソロ。「ちょっと弾道が高かったけど振り切ったのでうまく運ぶことができた」と胸を張った。

 今大会2本目。高校通算は1本目を放った3回戦で「18本目」と話していたが「ナイターの練習試合の本数をカウントしてなかったです。すいません、22本目です」と照れ笑いした。過少申告だったことも驚きである。

 3大会連続(昨夏の独自大会を除く)の甲子園出場へ王手。1年生は「あと一戦勝ち切るだけ。チームに貢献するバッティングを」と決勝を見据えた。(小野寺 大)

 ≪エース菱川、流れ呼んだ好救援3回5K≫エース菱川一輝(3年)が7回から2番手で今大会初登板。直前の攻撃で一塁走者が2人続けてけん制死となり、嫌な流れの中で「緊張はあったが、しっかり集中して投げられた」と3人で片付けて流れを呼び戻した。3回を無失点で5奪三振。佐々木監督は「流れがおかしくなるところをしっかりと止めてくれた」と称えた。

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2021年7月22日のニュース