ソフトバンク今季ワーストタイ13残塁 巨人戦の連勝14でストップ 工藤監督「打てない時もある」

[ 2021年5月31日 05:30 ]

交流戦   ソフトバンク3―4巨人 ( 2021年5月30日    ペイペイD )

<ソ・巨>8回1死、スモーク(手前)にソロ本塁打を浴び、肩を落とす工藤監督(右から2人目)らソフトバンクベンチ(撮影・吉田 剛)
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 ソフトバンクは30日、巨人に3―4で競り負け、2019年6月23日の交流戦第2戦から続いていた巨人戦の連勝(オープン戦含む、1分け挟む)が14で止まった。打線が好機を生かせず、今季ワーストタイとなる13残塁。連勝は2で止まり、今回の交流戦の通算成績は2勝3敗1分けとなった。

 最後の最後まであと1本が出なかった。9回に長谷川の中前適時打で1点差に迫り、なおも1死一、二塁の好機。工藤監督は「左を苦にするタイプではない」と左腕の中川に対して、代打・明石を送った。しかし、結果は空振り三振。続く甲斐はデラロサの前に見逃し三振に倒れ、ゲームセットとなった。

 「あと1本が出ていれば苦労はない。楽勝で勝ってますから。いつも、いつも取れるわけではないし、あと1本が出ないとこういうゲームになる」

 悔やまれるのは2―3で迎えた6回だ。先頭からの連打と犠打で1死二、三塁の絶好機をつかんだ。工藤監督は「追いつかなければいけないところ」と勝負手を打った。変則左腕・大江がコールされると、得点圏打率・529の牧原大に代えて右の切り札・川島を送った。期待を一身に受けた「左キラー」だったが、初球を打ち上げ二飛に倒れた。続く中村晃も遊飛に打ち取られ、一打逆転のチャンスを逃した。

 川島は3月28日のロッテ戦でサヨナラ打を放つなど、勝負強さを発揮してきた。勝負手を打つも不発に終わった指揮官は「後ろにいけば巨人もいい投手が出てくる。早め早めに勝負をして、どうなるか。打てる時もあれば打てない時もある」と淡々と振り返った。

 巨人の計7投手から12安打を放ちながらも3得点。今季ワーストタイの13残塁で、19年6月23日から続いていた巨人戦の連勝は14で止まった。ただ、工藤監督が常日頃から口にするカード勝ち越しの目標はクリアした。1日からはDeNA戦。指揮官は「勝ち越せたのは大きい。大事なのはどう切り替えるか。試合は続いていくので」と次なる戦いへと視線を向けた。

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