西部ガス、2大会連続の日本選手権切符 高椋が8回無失点

[ 2021年5月31日 08:51 ]

スポニチ後援・社会人野球日本選手権九州地区予選最終日 ( 2021年5月30日    リブワーク藤崎台 )

第2代表決定戦で九州三菱自動車を下した西部ガスは救援した村田にナインが駆け寄り喜ぶ
Photo By スポニチ

 第2代表決定戦が行われ、西部ガスが九州三菱自動車を8―0で下して、2大会連続3回目の日本選手権(6~7月、京セラドーム大阪ほか)出場を決めた。先発の3年目右腕、高椋俊平(24)が8回を被安打3、二塁を踏ませぬ好投で代表の座をたぐり寄せた。

 守って3者凡退、打って2点先取。西部ガスが初回の攻防で試合の流れを決めた。「早く投げたかった。今日は直球がよく、打たせて取ることができた」。大会初先発の高椋が初回3人で切り4回まで無安打。8回まで二塁を踏ませず3安打無失点で九州三菱自動車を抑え込んだ。

 「高椋がリズムよく入ったので何が何でも先取点を取ろうと思った」。勝負所を鋭く感受したのは主将・井手だ。初回1死二塁、3ボール後に「狙っていた」と高めの直球を果敢に叩き中越えに先制三塁打。第1代表決定戦でJR九州に1―6で大敗したが香田誉士史監督は「気持ちを切り替えて高椋がしっかり抑え井手がチームを乗せてくれた」と投打の殊勲者をたたえた。リフレッシュを狙って新人野手4人の先発起用も実り、初回に野中が2点目の適時打を決めるなどチーム力の底上げも叶った。

 昨年の都市対抗は優勝したHondaに準々決勝で敗れ、ベスト8だったが井手は「頂点に立つチームの強さを肌で感じられた」と言う。オフは“打倒Honda”を念頭に1球1打への厳しさを求めた。今季の目標は8強を超え「日本一」。2大会連続の日本選手権出場でまずはその挑戦権を手にした。

 <九州三菱自動車>7大会ぶりの本大会出場を目指したが打線が5安打に抑えられ、零封負け。重石勝司監督は「高椋投手の直球とタテの変化球の緩急差に的を絞れなかった」と残念がった。大会を通じて横崎、高槻、飯村、米村ら新人投手陣が活躍したのは収獲で「都市対抗に向けてレベルアップしたい」と指揮官は前を向いた。

 【表彰選手】
 ▽最高殊勲選手賞 犬塚慶外野手(JR九州)
 ▽敢闘選手賞 高椋俊平投手(西部ガス)
 ▽首位打者賞 井手隼斗内野手(西部ガス)4試合17打席15打数7安打、打率・467
(第2代表決定戦)
西部ガス8―0九州三菱自動車

続きを表示

2021年5月31日のニュース