広島・森下 さぁ逆襲じゃ 負けなし神宮で12日ヤクルト戦先発 チームは借金5…悪い流れ変える

[ 2021年5月11日 05:30 ]

12日ヤクルト戦先発に向け、マツダスタジアムで調整した森下
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 広島・森下暢仁投手(23)が10日、マツダスタジアムで投手の指名練習に参加し、先発が予定される12日のヤクルト戦に向けて最終調整した。打線が低調なチームは目下借金5。苦戦が続く現状を踏まえ、逆襲への端緒となる投球を誓った。神宮では4月6日に完封勝利を挙げるなど、通算登板3試合で2勝負けなし。期待大だ。

 中5日で先発した前回3日の巨人戦から、今度は中8日でヤクルト戦。変則的な調整を「全く気にならない」と受け流しても、森下は課題解消へ、自らにテーマを課して投球練習に汗を流していた。

 「しっかり腕を振ってコントロールすること。全部の球種で腕を振らないといけない。緩まないように意識してやっていました」

 巨人戦では7回で自己最多タイの12三振を奪いながら、ソロ本塁打ばかり、2年目で初の1試合3発を被弾。開幕からの6被弾はリーグワーストで、登板18試合で6本しか打たれなかった昨季の被弾数に早くも並んだ。無論、本人も自覚する。

 「本塁打での失点が格段に多い。自分の球を投げ切れていないことも大きいし、研究というか、しっかり振られて一発が出るようなスイングをされている印象が強いです」

 だからこそ、腕を振って制球することに注力したわけだ。ましてや、次回は明大時代に慣れ親しんだ神宮での登板。長距離砲がひしめく上に一発が出やすく「本塁打を打たれないよう、1球目の入りとかを大事にしたい」と注意点を挙げた。

 チームは苦しい戦いが続く。14勝19敗3分けの5位。総じて打線が低調で、森下が先発した6試合に限っても1試合の平均得点は2・67。中には4・27DeNA戦での10得点が含まれ、残る5試合ではわずか6点しか援護してもらえていない。

 「苦しい状況ですけど、ズルズルいくのが一番良くない。何かで変わることも絶対にあるので、キッカケになりたいと思います」

 頼もしい右腕。僅少差を守り抜き、ここまで3勝を挙げているだけに説得力がある。

 「接戦でも勝てたらいい。自分がテンポ良く投げることで打者のリズムも変わってくると思うので、そういう投球ができれば…と」

 敵地で逆襲への端緒を開きたい。野手陣の援護を信じて森下は全力で腕を振る。(江尾 卓也)

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2021年5月11日のニュース