堀内さん「俺たちのせいでベンチで貧乏ゆすりを覚えた、って」 川上哲治さんとの思い出明かす

[ 2021年4月29日 20:40 ]

堀内恒夫氏
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 現役時代に巨人のエースとして通算203勝をマークし、巨人監督も務めた野球解説者の堀内恒夫さん(73)が29日、自身のブログを更新。前日28日のヤクルト戦(神宮)で両リーグ最多の5勝目をマークした巨人の3年目左腕・高橋優貴投手(24)にあえて“苦言”を呈すとともに、2013年10月に他界したV9監督・川上哲治さん(享年93)とのエピソードを明かした。

 堀内さんが開幕前から期待を寄せていた高橋がヤクルト戦で開幕から無傷の5連勝。「5戦5勝。素晴らしいね。でもね。昨日も内容は良くなかったよ」として「今後の課題はフォアボールだな。昨日も5つ出している。フォアボールが全てダメとは言わない。フォアボールが最善策ということもある。ただ、これまで観てきた高橋のフォアボールはヒット1本に値するものだね。昨日は5本打たれているけどフォアボール5つと合わせると10安打。そう思って欲しい。これを放置しておくと非常に怖い」と好投にもまずは“注文”を付けた。

 そして、自身の現役時代についても触れ「現役の頃、俺も高橋一三さんと並んでフォアボールが多かった。かつてはストライク―ボールの表記だったので1―3(ワンスリー)の一三、2―3(ツースリー)の堀内と言われていたくらいだ」とした上で「これを、川上監督が嫌がってね。俺たちのせいでベンチで貧乏ゆすりを覚えた、って言われたよ(笑)」と思い出をつづった。

 「でも当時の俺はフォアボール出したって点をやらなきゃいいんだろ。ってな気持ちで投げてたさ(笑)」と堀内さん。「高橋に俺を真似しろとは言わない(笑)」とおどけつつ「君は『5勝』した。この5つは何があっても消えることはないから。次も期待してますよ」と高橋に引き続きエールを送っていた。

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2021年4月29日のニュース