ソフトB 2カード連続ルーキーに白星献上…工藤監督「たまたまですよ」

[ 2021年4月29日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3-4日本ハム ( 2021年4月28日    ペイペイD )

<ソ・日>8回2死一塁、代打・明石が三振に倒れガックリのソフトバンクベンチ(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクがまたしても新人にやられた。日本ハムドラフト1位ルーキー・伊藤にプロ初勝利を献上した。25日のロッテ戦で、新人の鈴木にプロ初星を献上したばかり。常勝軍団の看板が泣く。

 6回まで毎回、走者を出しながらも、あと1本が出ない。伊藤との7日の前回対戦では試合には勝ったが、右腕には苦戦し11三振を食らって4安打だけだった。そのときは何とか3得点したが、今回は新人をまったく攻略することができなかった。工藤監督は「札幌の時より球も高かったし、直球も苦労していた。低めを振らなければ攻略できたかな」と打線の奮起を求めた。

 2カード連続で新人にウイニングボールをプレゼントした。「たまたまですよ。たまたま」と強調したが、王者にとっては屈辱だ。

 連敗ストップを託した和田でも勝てない。今季自己ワースト8安打を浴び、最多タイの4失点。チームは27日、今季通算でリーグワーストの122与四球に達した。和田は無四球とゾーン内で勝負したが、狙い打ちされた。「調子はあまり良くありませんでした。良くない中で、丁寧に粘り強く投げなければと思ったが、出来なかった」と唇をかんだ。

 魔の6回だ。今季の失点はイニング別で6回が最多の4失点。悪い予感は的中した。無死1塁から近藤に右越え2ランを浴び、「失点を重ねてしまい、申し訳ない」と今季最短5回0/3でマウンドを降りた。指揮官は「ボール自体は良かったし、コントロールも良かった。打たれるのは仕方ない」と四球を出さなかったベテランをかばった。和田自身、2016年から続いていた日本ハム戦の連勝が6で止まった。

 一方で、13年ドラフト1位には2発を浴びせ意地を見せた。杉浦から今宮、柳田がアーチ。1点差まで詰め寄った。しかし、グラシアルは止めたバットで投ゴロに終わり、ゲームセット。

 勝負の9連戦は連敗スタートとなった。今季2度目の4連敗に「投手も野手もしっかり整理して、反省ばかりしていてもしょうがない。明日は頑張りましょう。ね!」と指揮官は声を張り上げて切り替えた。

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2021年4月29日のニュース