九州国際大付・山本が快投で決勝進出 阪神スカウト「ピッチングがうまい」最速は144キロ

[ 2021年4月29日 05:30 ]

春季高校野球九州大会準決勝   九州国際大付2―1興南 ( 2021年4月28日    別大興産 )

<九州国際大付・興南>完投勝利を挙げた山本
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 背番号10とは思えない。初戦の2回戦、大分舞鶴戦で5安打完封した九州国際大付・山本大揮が準決勝でも快投だ。

 「最初は抑えめに。9回まで持つように投げた」

 前回登板では終盤に球威が落ちたが、この日は違った。走者を出しても落ち着いた投球が光った。この日の最速は144キロ。「タイミングをずらしたかった」と2回戦では投げなかったカーブも効果的だった。スライダーなど他の変化球もさえ8三振。接戦で「守ってくれると思った」と初回にもらった2点の援護をバックを信じて守り切った。 

 準々決勝の宮崎商戦では背番号1の柳川大晟が完封勝利。「めちゃくちゃいい刺激をもらいました」と好投につなげた。今大会のチームの総失点は1。柳川、山本の活躍に楠城徹監督は「監督としては点を取ることだけでいんだから、ありがたい」と目を細めた。

 柳川とともに、プロ注目投手だ。複数球団が視察。阪神の前田忠節スカウトは「大崩れしないし、ピッチングがうまい。(昨年の秋より)球速も上がってきている」と評した。

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2021年4月29日のニュース