新しい虎のプリンスは佐藤輝だ!「元祖」新庄剛志氏の眼前で「左腕撃ち」二塁打

[ 2021年2月13日 05:30 ]

阪神紅白戦   紅組1ー0白組(特別ルール) ( 2021年2月12日    宜野座球場 )

阪神紅白戦の1回無死、佐藤輝は右翼線二塁打を放つ(投手・高橋)(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 阪神先発陣の中核を担う高橋との初対戦。佐藤輝はカウント2―2から6球目の内角低めに反応した。快音を響かせた鋭い打球は一塁手の頭上を越え、あっという間に右翼線へ。強烈な二塁打を打ち返した。

 「自分のスイングができれば、どんなピッチャーでも打てると思う。一番(の発見)はそこ」

 実戦5安打目。単に数字が1本増えただけでない。プロの左投手から初めて安打を奪ったことに意味があった。9日の日本ハムとの練習試合では昨季30試合に投げた3年目福田に対してスライダーで空振り三振。2度目の左腕との対戦で、今度は結果を残した。

 「ヒットは出たんで、それは良かった。でも、次の打席に三振したので反省。しっかり見逃して四球を取りたかった」

 悔いたのは3回1死の2打席目だ。再び左腕の岩貞と対戦。2球で追い込まれてから粘り、フルカウントまで持ち込んだ。最後は9球目、ボール気味の外角スライダーにバットが空を切った。

 「追い込まれてから、しっかり変化球を見切れるか。シーズン戦っていく中で打率を上げたり、四球を増やしていくことも重要だと思うので、しっかりできるように。まだ始まったばかり。シーズンで打たないと意味がない。しっかり合わせていきたい」

 午前中から球場には新庄剛志氏の姿があった。「外野の名手なので、動画を見たりはします。好きな選手の一人ではありますし」と明かし、「やっぱりファンを喜ばせたりとか、見本というか参考にしたい選手です」と目を輝かせた。阪神時代は内野でデビューし、外野専念で才能が開花し、“虎のプリンス”と称された。同じように輝く存在へ――。次代のスターへの道のりは始まったばかりだ。(阪井 日向)

続きを表示

この記事のフォト

2021年2月13日のニュース