阪神・大山、ドキリ　背中の張りで紅白戦途中交代　矢野監督「無理せず様子を見ようかと」

阪神紅白戦   紅組1-0白組（特別ルール） （ 2021年2月12日    宜野座球場 ）

阪神紅白戦の4回、石井大の投球をファールし、顔をしかめる大山（撮影・坂田　高浩）
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　今春初めての快音を響かせた後、一抹の不安もグラウンドに残した。最終4回の紅組の守備。阪神・大山が守るはずの三塁の位置に立ったのは白組「2番二塁」の糸原だった。予定外の途中交代について矢野監督は「背中に張りが出たから、それでちょっと無理せず様子を見ようかってことで…」と説明した。

　紅組4番で出場した紅白戦。2回先頭で鈴木の直球を完璧にはじき返し、三塁線を破る二塁打を放った。キャンプの実戦4試合10打席目で生まれた初安打だった。二塁走者としては続く原口の三ゴロの間に三塁へ。積極果敢な好走塁で模範も示した直後のアクシデントだ。

　4回2死で石井大に対して初球を空振りした際に腰付近を押さえるしぐさを見せた。2度のファウルを重ね、最後は見逃し三振。紅白戦後は予定されていたサーキットトレーニングなどには参加せず、報道陣の問いかけにも無言で宿舎へ戻った。

　4番に加え、主将の重責も加わった5年目の春。「練習する姿や普段の姿勢をしっかりやって引っ張っていければ…」と臨み、昨季28本塁打の実績に甘えることなくチーム初実戦だった4日の紅白戦から出場し、早出特守にも参加するなど精力的に過ごしてきた。

　矢野監督は「1本出ることは悪いことじゃないし、練習の中身というか内容自体は良くなっている。順調に来ている」と今春初安打を喜んだ上で、今後の調整への影響については「それは俺には分からない」と軽症を願った。（長谷川　凡記）