阪神・平田2軍監督 一周忌の野村克也さんに感謝「野球だけじゃない。社会人の原理原則を説くわけよ」

[ 2021年2月11日 19:50 ]

<阪神2軍キャンプ>スタンドから選手に声をかける平田2軍監督
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 阪神の平田2軍監督が11日、野村克也氏が阪神監督時代に1軍コーチとして仕えた3年間に思いをはせた。以下は一問一答。

 ―シートノックをスタンドから見ていた
 「たまに鳴尾浜でもスタンドからシートノックを見て、この前もシート打撃の前は上から見たり、景色を変えてみてる」

 ―送球を指摘していた
 「いやいや、いつも。このキャンプのテーマというか、まず、この基本をしっかりやろうということ。今日は良かったよ」

 ―高寺が声出しで3割以上
 「やっぱり数字というのはね。この前の菅野と上原の対談でも、菅野は20勝。そうやって有言実行じゃないけど、目標に向かって努力するのは大事なこと。ああいうのを聞くとあさっての試合、スタメンで使おうかなとも思うよな。この2クール、高校生ただ一人で緊張していただろうし、初めてのことばっかりで戸惑いもあっただろうけど、よく頑張っている。明後日の試合で、スタメンからいこうかなという気にさせる」

 ―練習では笑顔も見せていた
 「先輩たちの雰囲気にも慣れたし。田中コーチには、もっと元気、声を遠慮せずに出させろ、と。練習での声は元気が出るようになった。今日の声出しはちょっと元気無かったけど」

 ―今日から早出特守にも参加
 「2クールは育成の方針で体作りということで。今日から、個別練習も徐々に。基本をしっかり身につけるということで朝の早出も少しずつ増やしていこうかという計画だから」

 ―ブルペンでは浜地と守屋が打者を想定した投球をしていた
 「打者立たせたり、変化球も交えて、実戦のモードに入ってきた。上はもう対外試合しているんだもん。そういうところで、実戦に向けて投手のブルペンもだんだん変わってくる」

 ―野村克也さんの一周忌
 「(安芸でも)半旗をさせてもらって。今でも野村ノートはミーティングの時にいっぱい使わせてもらっている。今回キャンプに入るに当たって、考え方が変われば行動が変わる。行動を1つ1つ自分の野球人生にプラスになる行動にしよう、という話をした。行動が変われば何が変わると、遠藤に質問したら『習慣が変わります』と。野村さんの本を読んでいる。そういうところで残された、“選手”野村克也をもっと知って欲しい。すごい選手だし、すごい監督さんだった。本も何冊も読んだけど、その下で3年間勉強させてもらったということは野球人生において、非常に生きてるよ。人は成長し進化する。野村さんは野球のことだけじゃないねん。挨拶とは相手に迫る、心を開くという。そういう社会人、野球人の原理原則を説くわけよ。野球のことも、もちろんミーティングでは言われるけど、まずはそこから入られるから。そういうところではすごく勉強させていただいて今に至っているけどな」

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2021年2月11日のニュース