無観客でのファンサービス 日本ハム・中田ら選手・首脳陣SNSに感じた「距離」のすごさ

[ 2021年2月11日 09:00 ]

<日本ハム沖縄キャンプ>フリー打撃を行う中田
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 2月4日に沖縄県独自の緊急事態宣言が2月28日まで延長されたことを受け、日本ハムなど各球団が春季キャンプ中の無観客継続を発表した。例年、春季キャンプ巡りを楽しみにしている野球ファンは多いが、緊急事態宣言が解除されない限り、キャンプ地を訪れることができなくなった。

 記者はスポニチプロ野球取材班の一人として日本ハムを担当。チームの情報を紙面、スポニチアネックス、ツイッターアカウント「スポニチ日本ハム担当2021」を通じて連日発信しているが、選手らのSNSには「距離」で圧倒される。主砲・中田は9日に自身のインスタグラムのストーリーズ機能を使ってエース・上沢のブルペン投球の動画を投稿。捕手の真後ろから撮影した捕手目線の動画で、プロの球筋を見られる貴重な動画だった。

 中田はキャンプイン前に、ファンから「キャンプの状況を教えて」と自身のSNSのコメント欄に数多くの要望が届いていることを明かしていた。「まあ、そういうのは率先して(杉谷)拳士がやってくれる。あいつの仕事はオフの間のテレビ出演とインスタグラムだから」とお決まりの杉谷イジリをしつつ「見に来られない人たちに発信していくのは凄く大事なこと」と自らキャンプ情報を発信することを約束していた。キャンプイン後は自身の打撃動画、ウエートトレーニング動画、報道陣の目が届かないバックヤードでの選手の素の表情を定期的に投稿してファンの期待に応えている。

 1軍と比較して露出の少ない2軍では、矢野打撃コーチが自身のインスタグラムで積極的に発信している。ノッカーの真後ろからの動画など、こちらも選手との「距離」が近い。普段見られない視点での投稿が盛りだくさんだ。選手、首脳陣が直接SNSを通じて自ら発信できるようになった時代。記者としては独自の視点、裏話など「距離」に対抗できる興味深いエピソードが盛り込まれた記事を届けられるかが見せどころ。キャンプ地を訪れることができない読者の皆さんに、そのような記事を少しでも多く届けていきたい。(記者コラム・東尾 洋樹)

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2021年2月11日のニュース