「最下位」から下克上 9日の日本ハム戦に「9番・DH」で先発する阪神・井上「はい上がる」

[ 2021年2月9日 05:30 ]

スパイク走で笑顔を見せる阪神・井上(左)(撮影・坂田 高浩)
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 きょう9日の日本ハム戦に「9番・DH」で起用される井上が、下克上を誓った。

 「一番年下なので、はい上がるというか、自分が脅威になればチームの底力も上がる。そういう立場だと思っている」

 初の対外試合へ向け、早くも緊張感を漂わせた。将来を嘱望される長距離砲とはいえ、まだ2年目。実際、外野のスタメンは、先輩3人にさらわれた。シーズン本番が近づけばベテラン糸井、新助っ人ロハス・ジュニアらが加わる。ウカウカしている時間がないことは、井上本人が誰よりも分かっている。

 「全力プレーが一番だと思う。結果が出る、出ないはあるけど、まずはできることを精いっぱいやるだけ」

 危機感を抱くだけあって、状態は上向きつつある。4日の紅白戦こそ無安打だったが、前日7日の紅白戦では技ありのタイムリー。6日に密着指導してくれた矢野監督の思いに、結果で応えた。この日のフリー打撃では96スイングで16本の柵越えをマーク。ケージの後ろで見守った指揮官からは「今日のバッティングでもすごくいい」と絶賛され、「カッコいい大賞」に選出された。

 「アピールできるのは長打力なので、しっかりと積極的に打っていくところを見てもらえたら」

 くしくも、日本ハム先発の右腕・西村には昨年3月7日のオープン戦で右飛に打ち取られた。猛アピールとともに、リベンジも成し遂げたい一戦。何より、矢野監督からの「逆に9番。そんなに甘くないぞ」というハッパこそ、最大の発奮材料となる。(長谷川 凡記)

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2021年2月9日のニュース