カーブも超一流から学ぶ オリ舜平大は球界のエースへ、山岡、山本ら“名手”の技を吸収する

[ 2021年1月25日 05:30 ]

ブルペンで投げ込むオリックス・山下(代表撮影)
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 オリックスのドラフト1位・山下舜平大投手(18=福岡大大濠)が新人合同自主トレで2度目のブルペン投球を行い、カーブを初披露した。山岡や山本、ソフトバンク・モイネロの一流技術も取り入れ、「いいとこ取り」で球界のエースへの進化を思い描いた。

 「カーブは自分の投球フォームの中で、しっかりしたフォームでないと投げられないので確かめました。いい方だったと思います」

 捕手役の同5位・中川拓(豊橋中央)を立たせたまま25球。剛球を連発した中で、ひときわ目を引いたのが1球だけ投じたカーブだった。最速154キロを誇る大型右腕の唯一の変化球は、120~130キロ前後で、打者の手元でストンと落ちる“クセ者”。「しっかり縦の回転で引っかけて、スライダー回転せずに真っすぐ浮いて、落ちてくれたら理想です」と明かした。

 最高のお手本になるのが、山岡と山本だ。「お二人の縦の変化は日本トップクラス」。前日23日には自主トレで訪れた山岡と初対面しキャッチボールを見学。「カーブを見させてもらいました。球速もキレも全然違った。そこを目指したい」。青写真は描いてきた。高校時代から、モイネロのカーブも動画で研究。昨季の最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得し、日本シリーズでも巨人打線を手玉に取った魔球。チームの二枚看板のカーブとは異なる部分もあるが「あれは打てない。“投げたい”と見ていました」。一級品は何でも貪欲に吸収する構えだ。

 「しっかり指に掛けられた。今日は6~7割くらいです」と山下。大器のドラ1は、力の底が計り知れない。 (湯澤 涼)

 〇…新型コロナウイルス感染拡大の影響で恒例の新人選手トークショーが初めてオンラインで行われた。ドラフト1位・山下、同2位・元(中京)、同3位・来田(明石商)が参加。山下は「1年目で1軍を経験できるように。経験したら抑えられるようにしたい」と抱負。将来の中軸候補コンビとして期待される元と来田は、「レギュラーをつかめるように」と声をそろえて意気込んだ。

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