脱アップルパンチ!! 西武・外崎、一発よりも「強く、低い打球」でアベレージ重視に

[ 2021年1月25日 05:30 ]

ノックで軽快な動きを見せる外崎(撮影・村上 大輔)
Photo By スポニチ

 アップルパンチはもういらない。西武・外崎が、今季は打撃の意識改革に取り組む考えを明かした。

 「強く、低い打球を意識して取り組んでいきたい。ホームランは全く狙わず、どういう投手が来ても合わせられるようにしっかりやりたいですね」

 埼玉県所沢市の室内練習場で自主トレを行い、キャッチボールからノック、マシン打撃など約2時間半、汗を流した。外崎と言えば、19年にキャリアハイの26本塁打を放ち、実家がリンゴ農家を営むことから「アップルパンチ」がすっかり定着。その称号を捨てる。きっかけは打率・247と打撃不振に苦しんだ昨季。本塁打も前年の3分の1以下(8本)だった。「久しぶりに出たヒットや調子が上がったときでも“低い打球を打てばヒットになる確率が高いんだな”と。ホームランが減っても正確性があれば違うシーズンになっていた」。そこで出した答えが「強く、低い打球」だった。

 自主トレでは、主に体幹と股関節回り、内転筋の強化に努めている。狙いは打撃フォームの安定。愛媛県今治市で楽天・浅村らと行った毎年恒例の合同自主トレでは、打撃投手をしながら浅村の打撃を観察した。「外角のいいコースにもバットが伸びてきて芯で捉える。強さの中に柔らかさがあった」。下半身の使い方など多くを学ぶことができた。

 昨年、念願だった青森県弘前市の実家の建て直しを行った。年末年始の帰省。以前はまきストーブで、すきま風もあった実家が床暖房に変わって「広いし、暖かくて、住みやすかった」。両親から「ありがとう」と感謝された外崎には、もう一つかなえたい夢がある。

 「(侍ジャパンに)呼んでいただけるような成績を出したい」。東京五輪出場へ。外崎が脱「パンチ」で、21年シーズンに挑む。(秋村 誠人)

 【主な現役選手 愛称アラカルト】

 ☆熱男 ソフトバンクの松田は、本塁打を放った際に外野席のファンに向け右拳を突き上げるポーズが有名に。

 ☆おかわり 西武・中村は好きな言葉に「おかわり」と発言し、ニックネームが定着した。

 ☆アグー 西武・山川は沖縄出身。同県で有名なアグー豚から親しみを込めて呼ばれるように。本塁打を打った際の「どすこい」は今季封印宣言も。

 ☆ギータ ソフトバンク・柳田は、入団時の同僚だった川崎から「ギータ」と命名された。

 ☆ライアン ヤクルト・小川は、ノーラン・ライアンのような左足を高く上げる独特のフォーム。同僚の高橋は「左のライアン」。

続きを表示

2021年1月25日のニュース