「ドカベン・香川」とバッテリー 牛島氏も水島先生の引退ねぎらう「野球をよく観察されていた」

[ 2020年12月2日 05:30 ]

水島新司氏が漫画家引退 ( 2020年12月1日 )

浪商時代にバッテリーを組んでいた牛島(右)とドカベン・香川
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 元横浜監督の牛島和彦氏(59)が漫画家引退を表明した水島新司氏をねぎらった。

 水島さんが引退なさると聞き、本当にお疲れさまでしたという思いと同時に、寂しい気持ちでいっぱいです。野球漫画界の巨匠で、球界への貢献度も計り知れないと思います。

 私はドカベン・香川と高校時代にバッテリーを組んでいたので、そこを注目されたこともありました。ただそれ以上に、中日からロッテへ移籍した後、熱心にパ・リーグの応援団として必死に盛り上げようとしていただいた姿が、印象に残っています。当時はセ・パのリーグ間の人気格差があった時代。あぶさんはホークス一筋。明訓高校の主要メンバーもみな、パ・リーグへ入団してくれました。

 昔の野球漫画と比べて、水島さんの漫画は現実に近かった。こんな選手がいても面白いよな、とか。選手としてついやってみたくなるプレーが出てくる、そんな漫画でした。野球を実によく観察されていたのだと思います。水島さんの漫画「ストッパー」の主人公は、実は私だったと聞き、恐縮する思いでした。今のパ・リーグの隆盛をつくりあげた一端は、水島さんの活動にあったと思います。(スポニチ本紙評論家)

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2020年12月2日のニュース