広島・野村 今季ワースト8失点5連勝ならず「チームに申し訳ない」

[ 2020年10月9日 05:30 ]

セ・リーグ   広島1-9阪神 ( 2020年10月8日    マツダ )

<広・神>阪神戦に先発した野村(撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 広島は8日の阪神戦で投打に完敗を喫した。打線は“天敵”の西勇に、3試合にまたぎ20イニング連続無得点に抑えられるなど、8回1得点に終わった。先発・野村祐輔投手(31)は、6回に2者連続被弾を含む5連打を浴びて今季最悪の8失点。今季最長の連勝は4で止まった。

 惨敗に投打の課題を突きつけられた。打線は、西勇の思い通りに操られた。8回4安打1得点。朝山打撃コーチは「いいところに全部投げられてしまった。スコアラーと対策していたけれど、狙い球を仕留めきれなかった」とお手上げだった。

 西勇には前回9月11日に完封負けを喫し、8回の上本の適時打まで3試合をまたいで20イニング連続無得点だった。今季6試合で4勝(0敗)を献上し、防御率2・00。好相性から中5日で先発した相手に、そのまま屈した。

 右打者はクローズド気味に構え、右中間方向への意識を徹底した。しかし、「うまく振らされた」(朝山打撃コーチ)と打者28人で12奪三振。7回まで二塁すら踏めずに作戦は使えず、攻略の糸口は見当たらなかった。

 一方の投手陣。今季最悪の被安打11、8失点で降板した野村の課題は明確である。0―3の6回先頭のサンズ、ボーアに2者連続被弾を浴びて、投手・西勇の右前打まで5連打。6回は1死も奪えずに降板した。

 「初回に2失点されて、立ち上がりをうまく入ることができなかったことが反省です。何とか粘ってチームに流れを持ってきたかったのですが、5、6回と連続して失点してしまった。チームに申し訳ないです」

 今季5回までの防御率は3・02ながら、6回以降は同12・00と極端に悪化する。この日は、5回終了時点で87球だった。決して球数が多いとはいえない段階でも、体力面の課題を隠しきれない。佐々岡監督は、「連戦で中継ぎが連投しているので踏ん張ってほしかったけど、残念な投球になってしまった」と首をかしげた。

 西勇とは20~22日の甲子園で再戦する可能性が高い。野村は、今季残り4試合程度の先発が見込まれる。やり返す機会は、まだある。(河合 洋介)

続きを表示

この記事のフォト

2020年10月9日のニュース