ロッテに恵みの雨 首位攻防3連戦で“3本の矢”フル回転解禁

[ 2020年10月9日 05:30 ]

ロッテの(上から)唐川、沢村、益田
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 ロッテが「恵みの雨」を追い風にする。オリックス戦の雨天中止が午後1時30分に決まるとすぐ、井口監督は、9日からのソフトバンクとの首位攻防3連戦(ペイペイドーム)へ気持ちを切り替えた。

 「一戦一戦勝っていくだけ。やることは一緒。今のチームでどうやって攻略していくかを考えながら戦う」

 新型コロナウイルス感染の影響で、濃厚接触者も含め投手4人、野手9人が離脱。大幅な戦力ダウンを余儀なくされた非常事態だけに、中止は朗報だ。

 1日空いたことで、秘策を繰り出す選択肢も生まれた。最強ブルペン陣の3連投「解禁」だ。開幕から先発ローテーションを守り、5勝を挙げている岩下が4日に陽性判定を受けたが、守護神・益田、セットアッパーを任される沢村、唐川による「勝ちパターン」は健在。強みを生かさない手はない。

 ここまではシーズン終盤を見据え、リリーフ陣に負担がかからないよう工夫。基本的に3連投を控え、1週間の登板も3度までに抑えてきた。そのため好不調の波が小さく、益田はリーグトップの28セーブ、唐川も23試合に登板しわずか2失点。巨人から移籍加入した沢村は160キロに迫る剛速球に150キロ超のスプリットで相手を圧倒している。

 3日連続登板は9月3~5日に益田が行った一度だけ。指揮官は「まだ20試合以上あるから、コンディションを見ながら」と前置きしながらも「金、土、日曜なので、3連投いければと思っています」と月曜が空き日であることも念頭に置いた。05年以来のリーグ制覇へ、勝負手を打つ。(横市 勇)

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2020年10月9日のニュース