ソフトB 守護神・森が誤算で引き分けに「和田さんにもチームにも本当に申し訳ない」

[ 2020年9月3日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3―3オリックス ( 2020年9月2日    京セラD )

9回、ソフトバンク・森は同点を許す(撮影・井垣 忠夫)
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 あと1人が取れなかった。まさかの守護神・森の誤算。ソフトバンクは守り切れず、勝ち切れなかった。3―1の9回2死満塁。安達への初球。真ん中高め149キロカットボールを左前に2点打された。森は「いい流れだったチームを勝たせることができず、和田さんにもチームにも本当に申し訳ない」と絞り出した。

 工藤監督は「うちには彼以上の投手はいない。9回を投げて締めるのは大変。誰しも失敗はある。信念は揺るがない。次も、行ってもらう」とかばった。

 先発した和田の好投は報われなかった。前日、同じ“松坂世代”として頑張ってきた阪神・藤川が、引退会見で「和田も肩の状態が悪いけど、復活してやっている」とエールを送っていた。和田も「会見は見ていない。まだ彼も試合が残っているしまだ一生懸命、復帰に向けてやっているところなんで(引退との)そういう言葉は、今は似合わない。自分も必死に頑張りたいと思います」と試合前に誓っていた。

 連打を浴びた7回途中、左足の違和感を訴えて、6回0/3を4安打1失点で降板も、緩急を駆使し6奪三振。「不本意な降板となったが我慢強く、良い投球ができた」と振り返った。

 打線は川島、グラシアルの2発で3点を奪ったが、ミスもあった。3―3の延長10回。先頭の中村晃が中前打で出塁も松田宣の犠打がディクソンの前に上がる小フライとなり、1死。さらに代走・上林も帰塁が遅れて併殺となりチャンスを潰した。

 前夜はカード初戦を零封負けして連勝を8で止められ、今度は9回に追い付かれてのドロー。それでも指揮官は前を向き続けた。「勝てなかったという見方もあるし負けなかったという見方もある。失敗が生きると思います」と、選手の奮起を促した。

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