清原氏、藤川に浴びせたアノ“過激発言”の真意とは――直球待ちに直球投げてくる「最後の投手」

[ 2020年9月1日 06:00 ]

阪神・藤川球児、今季限りで引退

05年4月、藤川(手前)から空振りの三振に打ち取られる清原
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 阪神・藤川と数々の名勝負を演じ、剛速球を「火の玉」と表現した清原和博氏(53)が本紙にメッセージを寄せた。巨人時代の05年に直球勝負を望みながらフォークで空振り三振を奪われ、過激な発言を浴びせて激怒。その真意も語った。

 引退の一報を聞いた時は寂しさを覚えましたし、自分と対戦した時のことを思い出しました。05年4月の東京ドーム。あれから藤川投手との対戦が本当に楽しみになりました。本当にストレートだけで勝負できる投手、と思っていなければあんな発言はしません。僕が現役時代、ストレートを待っていて、ストレートを投げてくれる、最後の投手でしたね。

 魂と魂のぶつかり合いのような対決ができた。ストレート一本で勝負してくる投手というのは、今の時代ではあり得ないんでしょうけど。寂しい半面、それだけストレートにこだわってきたからこそ、引退を決意されたのかな、と思います。

 東京ドームでああいうことがあって、それからはストレートで向かってきてくれたことは凄くうれしかった。そこから僕は真っすぐしか待っていなかったし、ほとんどそれだけを投げてきていたと思う。あの後、甲子園で対戦して異様に盛り上がり、三振したことがとても記憶に残っています。次の年のオールスターもよく覚えてます。僕の移籍でセ、パに分かれていたのが、ああいう形で対戦することができた。僕もシーズン途中で引退を発表しましたが、残りのシーズンを完全燃焼してもらいたい。まだまだ思い切り腕を振っている姿を見たいですね。

 ▽藤川と清原氏の「チ○ポコついとんのか!」発言 05年4月21日の巨人―阪神戦。阪神が10―2と大量リードした7回2死満塁で対戦し、フルカウントから藤川がフォークを投じて空振り三振に仕留めた。試合後、清原氏は「ケツの穴小さいわ。チ○ポコついとんのか」と発言。物議を醸したが、藤川にとっては直球を磨くきっかけとなった。同年6月25日に直球で空振り三振を喫した清原氏は「完敗です」と脱帽し、オリックスに移籍した翌年6月に対戦した際も「うなって“火の玉”みたいだった」と語った。

 

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