筒香 4番初アーチ!大谷に並んだ5号含む2安打2打点「いろいろな引き出しが整ってきた」

[ 2020年9月1日 02:30 ]

インターリーグ   レイズ12-7マーリンズ ( 2020年8月30日    マイアミ )

初回、2点本塁打を放ったレイズ・筒香(AP)
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 レイズの筒香嘉智外野手(28)が30日(日本時間31日)、敵地マーリンズ戦に「4番・DH」で出場し、日本選手最多タイとなる右中間5号2ランを含む2安打2打点で、チームの5連勝に貢献した。7試合目の4番で初の一発。8回には右翼線二塁打を放ち今季4度目のマルチ安打とし、打率1割台からの巻き返しに手応えを得る一日となった。

 体の反応を大切にする筒香が全開を予感させる言葉を口にした。
 「今まで経験してきた中で、いろいろな引き出しというものが整ってきた」

 球種を絞ることがないのも特徴。「直球を待って変化球、変化球を待って直球というよりは、その間に凄く細かいものをつくっている。それを使った」。1点を先制した初回1死一塁。カウント1ボール2ストライクと追い込まれながら、初対戦の19年球宴出場右腕アルカンタラの低めのチェンジアップをすくい上げた。打球速度105マイル(約169キロ)、同角度32度で放たれた打球は右中間フェンスを越えた。今季7度目の4番で初アーチ。5本目はエンゼルス・大谷に並ぶ今季日本勢最多となった。

 DeNA時代から筋力トレーニングではなくブリッジ、側転などで体のバランスを整え、感覚を磨いた。ここまで打率・188。一球一球、微調整を重ねた。欠場した前日の練習で「感覚の中で良くない探り方をしながらボールを待っていた」と課題をつかんだ。8回は右翼線二塁打。打線を活性化させた。

 3連戦は両軍ともに黒人初の大リーガーのジャッキー・ロビンソンにちなんで背番号42で臨み「歴史に触れながらプレーできるということは凄く幸せ」とうれしそうに話した。31日(日本時間1日)からは2位・ヤンキースとの首位攻防3連戦。田中と再戦する可能性もあり「変わらず、全力でプレーしたい」と腕をぶした。

 ◯…今季の日本勢3選手の同日安打は7月24日、29日以来3度目で計5安打は今季最多。過去最多は08年5月3日にイチロー、城島(ともにマリナーズ)、松井秀(ヤンキース)、松井稼(アストロズ)、福留(カブス)、井口(パドレス)、岩村(レイズ)の7選手で記録した15安打。

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2020年9月1日のニュース