12球団各球場で進むボールパーク化…日本ハム、ヤクルトは新球場ホテル併設計画

[ 2020年9月1日 07:01 ]

楽天生命パークの宿泊施設の「Rakten Stay」でくつろぐ石井一久GM(撮影・長久保 豊)
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 コロナ禍により入場制限が続くプロ野球だが、新たな楽しみ方を提供する施設が続々と登場している。楽天は、6月29日に左中間席後方に宿泊施設「Rakuten STAY×EAGLES」をオープン。球場施設内のホテルは12球団初めて。また、各球場でもボールパーク化が進んでいる。

 《新球場ホテル併設計画》
 日本ハムが23年の開業を目指している北広島市の新球場「エスコンフィールド北海道」は、左翼側にホテルを併設する計画があり、最上階からは試合観戦も可能となる。温泉施設も建設予定で、ホテルと両方を兼ね備えた球場は世界初になるという。また、延期となった東京五輪に関連した再開発計画で、27年中の完成を目指すヤクルトの本拠・新神宮球場もホテル併設を検討している。メジャーでは、球場内のホテルとして、ブルージェイズが有名。本拠ロジャーズ・センターに併設し、試合観戦ができる客室もある。

 《デッキに大型ビジョン》
 西武は本拠地・メットライフドームエリアの改修計画を17年12月から開始。21年3月に全改修が終了する。目玉の一つが、左翼席後方エリアの拡張・改修と獅子ビルの改築だ。7月21日にオープンした「DAZNデッキ」には277インチの大型ビジョンが設置され、過去の試合映像などが流れている。8月7日からの敵地での日本ハム戦では、試合観戦会も開催された。このほか獅子ビル内に大型のビュッフェ形式カフェ、こども広場などが新設され、来場者を観戦以外でも楽しませている。

 《アトラクションが満載》
 ソフトバンクの本拠・ペイペイドームに隣接する「BOSS E・ZO FUKUOKA」は7月21日にオープンし、王貞治球団会長は「一人でも多くの皆さんにいろいろと体験してもらって、より明るく生きるために来ていただきたい」とPRした。新施設には地上40メートルの高さからの全長約100メートルのスライダーや、王貞治ベースボールミュージアムもリニューアルオープン。また、プロの投手のスピードを体感できるアトラクションも新設されるなど、幅広い年齢層が楽しめる施設になっている。

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