近藤2世が夏デビュー 圧巻11Kにレジェンドも笑顔

[ 2020年7月19日 13:22 ]

2020愛知県高等学校野球夏季大会   享栄7―1名古屋大谷 ( 2020年7月19日    春日井市民 )

 “近藤2世”がベールを脱いだ。MAX143キロを誇る享栄の左腕、上田洸太朗(3年)が名古屋ブロック2回戦の名古屋大谷戦で夏初登場。初回に1点を失いながら、7回を投げ11三振を奪う力投で、スタンドから見守った“本家”にも成長した姿を見せた。

 1メートル84、94キロの高校生離れした肉体のせいだけではない。堂々としたマウンドさばきが、より大きなスケールを感じさせた。制球の定まらなかった初回こそ押し出しで先制点を許すも、2回から本領発揮。ストレート、スライダーが低めに集まり始め、奪三振ショーが幕を開ける。相手打線をまるで寄せつけず、7回でお役御免。順当に3回戦進出を決めた。

 享栄の豪腕サウスポーといえば、1986年(昭61)に春夏連続で甲子園に出場した時の近藤真市氏(当時真一)が思い浮かぶ。現在、中日のスカウトを務める同氏はプロの目、そして先輩の目でドラフト候補を見つめていた。「2回以降は良かった。春に比べて下半身が使えるようになったし、素材はいい」と評価しながら、「あとは本人がどれだけプロを意識して成長できるか。それほど甘い世界ではないので」と同じ道を歩もうとする後輩に言葉を送った。

 中学時代には、世界一も経験した大器。志望するプロの夢を体現するため、アピールは続く。

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2020年7月19日のニュース