北大津2年生エース・上坂 わずか2人の3年生のために完封&決勝打「一日でも長くやりたい」

[ 2020年7月19日 15:11 ]

令和2年度夏季滋賀県高校野球大会1回戦   北大津2―0彦根工 ( 2020年7月19日    皇子山 )

<北大津・彦根工>今大会初、自身も高校入学後初となる完封勝利を挙げた北大津の2年生エース・上坂真人
Photo By スポニチ

 たった2人で野球部を支えてきた3年生のために――。春夏合わせて6回の甲子園出場を誇る滋賀・北大津が、2年生エースの上坂真人投手の今大会初、自身にとっても高校入学後初となる完封で2回戦に駒を進めた。

 7回まで息詰まる投手戦。8回2死走者なしから満塁の好機を得ると、4番に座る上坂がしぶとく三遊間を破る2点打を放ち、これが決勝点。決勝打&完封の偉業を成し遂げた右腕は「3年生と一日でも長く野球をやりたい」と固い決意を述べた。

 最上級生の3年生は入学時から一塁を守る三觜一希と主将を務める中村修太のわずか2人。中村は持病のため練習に参加できないこともあり、この日はベンチスタート。8回から代打で出場し、2打数1安打だった。「迷惑をかけている」と謙遜するが、寺嶋祐介監督は「人数も少ない中で、北大津の伝統を崩すことなくここまでやってきてくれた。人間的にも『本当にいいヤツ』。中村は本来ならクリーンアップを打っていてもおかしくない選手」と全幅の信頼を置いている。合言葉は「中村さんにいい場面で回そう」。少ない人数で部を守ってきた先輩のために、上坂をはじめとした下級生が頂点へ向かって奮闘する。

続きを表示

2020年7月19日のニュース