明石商のプロ注目コンビ 聖地で集大成誓う!151キロ右腕・中森「いい状態にします」

[ 2020年6月11日 05:30 ]

「2020年 甲子園高校野球交流試合(仮称)」実施

キャッチボールする明石商の中森
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 今秋ドラフト上位候補で、高校No・1の呼び声が高い明石商・中森俊介投手(3年)は、午後4時からの練習開始を前に狭間善徳監督から一度は諦めた甲子園で試合ができることを伝え聞くと、高らかに宣言した。

 「(交流試合が始まる)2カ月後に、いい状態にします」

 今月2日から学校での練習を再開したばかりで、この日も90分間の分離練習。中森は4月9日からの自主練習期間中も中学時代の友人らを相手に投げ込みを行ったが、狭間監督は「投げ込み、走り込みともにできていない」とばっさり。「(昨夏まで計5試合先発で)甲子園で完封できていない。完封できんまま終わるんちゃうか」との指揮官の言葉に、最速151キロ右腕の闘争心に火が付いた。

 自宅学習日だったドラフト上位候補の外野手、来田涼斗主将(3年)は狭間監督から電話で交流試合を伝えられると「分かりました」と冷静に答えたという。試行錯誤してきた打撃フォームも格段に良くなり、指揮官が「(失われた)2カ月があれば、もっと進化していたはず」と語る。

 中森ら3年生は1年夏から2年夏まで、3季連続で聖地を踏んでいた。公立校による甲子園優勝の目標はなくなったが、高校生活集大成の舞台となる甲子園での交流試合は、2人にとっても成長した姿を披露する場となる。チームは15日から全体練習を再開する。

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