広島・堂林 満弾含む2安打5打点 6年ぶり開幕スタメンに前進「いいスイングが数多くできた」

[ 2020年6月11日 05:30 ]

練習試合   広島15-1阪神 ( 2020年6月10日    マツダ )

<練習試合 広・神> 3回2死満塁、満塁弾を放ち、笑顔でナインの出迎えを受ける堂林(撮影・大森 寛明)
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 広島・堂林翔太内野手(28)が10日の阪神戦で満塁本塁打を含む2安打5打点と大暴れした。19日のDeNAとの開幕戦を想定したメンバー構成の中、「7番・一塁」で先発出場。2014年以来、6年ぶりとなる開幕スタメンを大きく引き寄せる活躍で、17安打15点の大勝を導いた。

 開幕メンバーを見極めようとする首脳陣を、一発でうなずかせた。4点優勢の3回2死満塁、堂林はガンケルの初球の高め直球を叩いた。左翼席上段の防球ネットまで届いた特大弾。初回のメヒアに続くチーム2本目の満塁アーチとなった。さらに6回1死満塁でも高野の初球を捉える中前適時打とし、2安打5打点と結果を残した。

 「手応えがあったので、スタンドは越えるかな…と思った。内容のいい打席が多かったし、いいスイングが数多くできた」

 開幕戦を想定した打順構成の中、「7番・一塁」で先発した。守備位置が流動的な新助っ人・ピレラが左翼で起用されれば、未定の定位置は一塁しか残っていない。「開幕一塁」を安部と争う構図となった中、6日のオリックス戦以来の本塁打で長打力をアピール。佐々岡監督には「本当にいい内容が出ている。調子がいいので、こちらとしてはいい悩み」と認められ、「開幕一塁」へ大前進した。

 開幕延期後、初の屋外でのナイター開催だった試合後には飛球の守備練習が実施され、一塁に就いたのは堂林だけだった。19日DeNA戦の開幕投手が左投手の今永であることも好材料。「まずは、左投手をもっと意識高く打席に入りたい」。14年3月28日の中日戦に「7番・三塁」で先発して以来6年ぶりの開幕スタメンは、目前まで迫っている。

 「そこ(開幕戦)が全てではないけど、出るからには最初から出たい。やることを明確にできれば、結果はおのずとついてくると思う。あと4試合、気を抜かずにやりたい」

 一塁での出場が決定的だった松山の離脱した好機を逃さない好調ぶり。11年目28歳の堂林にとって「開幕一塁」は通過点である。(河合 洋介)

 ▼広島・九里(6回2安打無失点に抑え開幕ローテーション入りを確実にし)前回も(阪神と)対戦しているので同じ攻め方にならないように会沢さんがうまくリードしてくれた。

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2020年6月11日のニュース