広島・大瀬良 調整法を一新!練習「3勤1休」→「1勤1休」で本格投球断念

[ 2020年4月21日 05:30 ]

森下(後方)とランニングする大瀬良
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 広島・大瀬良大地投手(28)は20日、開幕延期期間の調整法を一新することを明かした。シーズンを想定して中6日でブルペン入りする予定だったが、分離練習が「1勤1休」に変更されたことで見直し。内野ノックや平地での投球練習などを積極的に取り入れながら試行錯誤を続ける。

 本来のシーズン開幕日「3・20」から1カ月が経った。大瀬良は独自の調整法を編み出し、想定外の調整期間を充実させてきた。「状態を維持する取り組みをやろうと思ってきた。1カ月間やりたいことがやれて順調に来ている」。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大は終息の気配を見せず、さらなる調整法の見直しを迫られることとなった。

 「これからたくさん投げ込むことは難しくなる。今日みたいに三塁から一塁への送球練習とか、平地での投球とかで感覚を維持したいと思っている」

 大瀬良が参加する投手B班は、この日が「1勤1休」の初日だった。キャッチボールでは、遠投を取り入れて目いっぱいに腕を振った。内野ノックでは三塁に入り、全力で一塁送球を繰り返した。

 開幕延期期間は、シーズンさながらに中6日で本格的な投球練習を行う予定だった。11日のブルペン投球では“完投”を想定し、インターバルを設けながら計146球を投げ込んだ。しかし、「3勤1休」だった分離練習は、19日からは接触者をさらに減らすために「1勤1休」へと変更。球数を投げ込むための準備期間を設けることすら厳しくなった。そこでブルペン投球中心の調整法を断念。内野ノックや平地での強度を上げた投球練習を中心にするシフトチェンジを決断した。

 「週一回に数多く投げるようなシーズンを想定した形は無理。(ブルペン入りは)他の投手との兼ね合いを加味しながら、いい時間にしていきたい」

 本来なら3月20日の中日戦で2年連続の開幕投手を務めていたはずだった。この日でちょうど1カ月。開幕候補日は最短でも6月19日とみられ、交流戦の中止も決まった。「逆算すれば時間はある。体はできている。まだ自主トレとかキャンプインぐらいの気持ちの中で調整していきたい」。与えられた環境への対応力が試されている。(河合 洋介)

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