阪神・岩貞 高橋聡の動画で中継ぎ転向トレ 打者との駆け引き、配球参考に奪三振率アップだ!

[ 2020年4月18日 05:30 ]

甲子園での自主練習に臨む岩貞(球団提供)
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 中継ぎへの転向が決定している阪神の岩貞が17日、オンライン取材に応じ、自宅待機中に独自で動画分析を行っていたこと

を明かした。

 「投球フォームのいい時、悪い時を見比べたり、昨年までチームにいた高橋聡文さんのピッチングスタイルを勉強しようかなと思って、動画を見たりしていました」

 新天地で躍動するイメージを膨らませた。先発要員としてスタートした今春。だが、岩崎の故障もあり、救援陣の一角を託されることとなった。リリーフを務めるのは、アマチュア時代を通じても初。そこで参考にしたのは、昨季限りで現役引退した高橋聡文の投球スタイルだ。全532試合に救援登板した鉄腕の奪三振率は、9・01と高い数字を誇った。先発以上に三振が求められるポジション。打者との駆け引き、配球など、細かな動きに目を凝らした。

 「新しい家が建っていたりして、復興しているなと思うんですけど、まだまだというところもたくさんあるので、自分としても、野球を通じて貢献していきたいという気持ちは変わらずにやっています」

 故郷への思いは、今も変わることはない。高校までを過ごした熊本が大地震に見舞われてから14日で4年。当時、実家や親戚宅が被災するなど、野球ができることのありがたさを肌で知った。

 活動再開から3日目となったこの日は甲子園で、午前中にキャッチボールや内野ノック、ウエートトレーニングなど、約3時間の練習を行った。開幕が決まらず選手にとっても厳しい日々は続くが、前向きな気持ちを失うことはない。「みんなで心を一つにして頑張っていかないといけない。みなさんで乗り切っていきましょう」。自らを鼓舞するかのように、開幕を待ち望むファンへのエールを送った。(長谷川 凡記)

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2020年4月18日のニュース