大谷が、長友が、大迫が…「#マスクを医療従事者に」広がる支援の輪 一人ひとりができることを

[ 2020年4月18日 10:00 ]

エンゼルスの大谷
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 新型コロナウイルスの感染拡大で、誰もが苦労の日々を送っている。特に心身ともに疲弊しているのが医療従事者の方々だろう。そんな中、医療従事者を守り、医療崩壊を防ぐための取り組みが行われている。NPO法人「ジャパンハート」が「#マスクを医療従事者に」と呼びかけ、クラウドファンディングを実施した。

 医療機関の深刻なマスク不足を解消するためのプロジェクト協力チームには、競泳の瀬戸大也や東京五輪マラソン代表の大迫傑らそうそうたるメンバーが名を連ねた。大リーグ・エンゼルスの大谷翔平は「みなさん大変だと思いますが、医療機関をはじめ多くの人達が問題解決に精一杯動いてくれています。そんな方々の助けになれればと思っています。感謝と思いやり、そしてお互いを助け合う気持ちをもって支え合っていきましょう」と呼びかけた。

 サッカー日本代表DFの長友佑都は500万円を寄付。「コロナの感染のリスクがある中でも、医療従事者の方々が命を懸けてサポートしてくださっている」と感謝し「今の自分にできることは必ずある。みんなで力を合わせて乗り越えていきたい」と熱く語った。

 支援の輪は一気に広がり、わずか27時間で1億5000万円超が集まった。すでにプロジェクト第2弾として「ヤフオク!」でチャリティーオークションも始まった。競泳男子平泳ぎで五輪2大会連続2冠の北島康介氏はゴルフバッグやサイン入りTシャツなどを提供。俳優・伊勢谷友介のスーツ2着やタレント・武井壮との30分オンラインミーティングの権利などが出品されている。

 競技や職業の枠を超え、有志が集まった。プロジェクトのホームページにはこう書かれている。

 「この4月中に、彼らが必要としているマスクを届けられるかどうかは、わたしたち一人ひとりの行動にかかっています。国が、大手企業が、どこかの誰かが動いてくれるだろう。そう思って見過ごすことは簡単です。活動を自粛しなければいけない今、心を動かしましょう」

 国難ともいえる事態。「自粛疲れ」の方も多いと思う。記者も大好きなカラオケに行けず、ストレスが溜まっている。そんな現状でも、何かできることはあるはずだ。目一杯、心を動かしたい。(記者コラム・岡村 幸治)

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