侍・稲葉監督、広島・菊池涼と“金メダル談議”「五輪で勝ちたい、という話した」

[ 2020年2月6日 05:30 ]

沖縄で行われている広島2軍キャンプを訪れ、菊池涼(手前)と言葉をかわす侍ジャパン・稲葉監督
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 【東京五輪金へ 稲葉EYE】侍ジャパンの稲葉篤紀監督(47)が5日、沖縄の2軍キャンプで調整している広島・菊池涼介内野手(29)と「金メダル談議」に花を咲かせた。当初の予定にはなかったが、東京五輪のキーマンとの対面を熱望。ポスティングシステムによるメジャー挑戦を目指したが、広島残留を決めた菊池涼と本番に向けて語り合った。

 「いるというので会いたいと思って。ジャパンでやることを理解している選手の一人。ジャパンが勝つためには、そして五輪で勝ちたい、という話をした」。広島の1軍キャンプは宮崎県日南市で後日視察予定。この日は午前中に宜野座村の阪神キャンプを視察し、帰路途中でもあり2日前に予定を加えた。

 秋山、筒香、山口と3人の代表候補がメジャー移籍した。大リーガーは五輪には出場できない。ただ一人、国内に残ったのが菊池涼。自身もメジャー挑戦を目指した経験があり「彼の夢だったので。応援しようと見守っていた」。心情をおもんぱかりながら、再び手と手を取り合った。

 世界一に輝いた昨年11月のプレミア12では山田哲、浅村を一塁に回し、正二塁手を託した。18年の日米野球では内野手のリーダーに指名。小技も利き、グラウンド内外で代えの利かない選手でもある。「足を運んでもらいありがたかった。選ばれたらしっかりやらないといけない」と菊池涼。ともに日の丸へ人並み以上に熱い思いを持つ2人が、赤いキャンプ地で半年後を見据えた。(後藤 茂樹)

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2020年2月6日のニュース