西武・山川 おかわり先輩から4番奪取宣言「とにかく勝負強くならないと」

[ 2019年11月26日 05:30 ]

西武・スポンサー&ボックスシートオーナー感謝の集いで降壇し、自席に向かう山川(撮影・尾崎 有希)
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 セ、パ両リーグの今季のベストナインが25日に発表され、パでリーグ2連覇を果たした西武から最多の5人が選出された。西武の山川穂高内野手(28)は一塁手で2年連続2度目の受賞。今シーズン終盤に4番を外れた山川は、辻発彦監督(61)からの指令を受け、4番再奪取へ決意を語った。最多得票はセが坂本勇(巨人)の294票、パが森(西武)の251票。最優秀選手と最優秀新人は26日のNPBアワーズで発表される。

 山川は都内のホテルで行われた「スポンサー&ボックスシートオーナー感謝の集い」に出席し、4番再奪取を誓った。その口ぶりはチャレンジャーそのものだった。

 「中村さんがいるので、簡単に取れると思っていない。今年の成績を超えないと。とにかく勝負強くならないといけない」

 パーティーを前にまずは吉報が届いた。2年連続のベストナイン獲得。「バッティングのいい選手が多いポジション。来年も選んでいただけるよう全力でプレーします」。喜びのコメントの一方で、すでに来季へ向けて指揮官から、叱咤(しった)されていた。来季4番について指揮官は「白紙。やってみないと分からない」と説明。さらに「もう、本人には“4番を奪い取れ”って言ってある」と再奪取を厳命したことを明かした。

 50本塁打を目標に掲げた今季は43本塁打で2年連続本塁打王を獲得。一方で夏場に当たりが止まり、8月11日のロッテ戦(ZOZOマリン)で7番に降格し、開幕から座った4番を奪われた。代わって4番に入った中村が123打点で打点王を獲得。山川は120打点で、2年連続リーグ2位となった。

 悔しさを胸に来季への取り組みを始めた。食事制限などを課し、シーズン終了から7キロの減量に成功。背番号33から3への変更も正式発表され「うれしいです。特別な数字。活躍したら似合うと言われるだろうし、何年もかけて“3番は山川”のイメージをつくっていきたい」とした。3連覇、3年連続本塁打王へ。「来年はいろいろな意味で3が大事な年」と意気込んだ。(春川 英樹)

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2019年11月26日のニュース