【大阪】大商大堺16安打&10得点猛攻で初戦突破 世界遺産で注目「堺の名を広めたい」

[ 2019年7月8日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権 大阪大会1回戦   大商大堺10―5佐野 ( 2019年7月7日 )

<大商大堺・佐野>初戦を突破し、校歌を歌う大商大堺ナイン (撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 大商大堺(大阪)が1回戦の佐野戦で16安打10得点の猛攻。旧チームのレギュラーが4人残る打線が初回から爆発。4番・三好の先制打を含む7長短打で7点を奪い、試合の主導権を握った。2回に高校通算17号となるソロを放つなど4安打2打点の東主将は「内容はともかく、勝てたことに意味がある」と勝利をかみしめた。

 学校のある堺市に、世界から注目が集まっている。6日に堺市など3市に広がる「百舌鳥・古市古墳群」が世界遺産へ登録されることが決まったばかり。徒歩25分の距離にはニサンザイ古墳があり、仁徳天皇陵の近くに住む選手もいるなど縁は深い。東は「運が来ているのかな。そろそろ堺の時代かな」と冗談ぽく笑う。OBからの“遺産”も受け取っていた。昨年の大会でベンチ外になった1学年上の先輩から、今大会のベンチ外メンバーに向け「スタンドからは『応援』ではなく『一緒に戦う』つもりで」というメッセージを託されており「声援でも圧倒していた」とうなずいた。

 大阪で初の世界遺産登録は13年から何度も推薦候補に挙がり、ようやく実現につながった。校名に「堺」がつく学校の甲子園出場は1934年春の堺中(現三国丘)があるだけで、夏はない。静純也監督は「応援してくれている地域の方のためにも、大阪一を達成して堺の名を広めたい」と力を込める。チームの最高成績は昨年を含む4度の準優勝。今年こそ、悲願の頂点へ突き進む。 (石丸 泰士)

続きを表示

2019年7月8日のニュース