阪神　才木　“キツネボール”でエース目指す「実戦でも試していけたら」

ブルペンで“キツネ”のサインを出す才木（撮影・坂田　高浩）
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　“キツネボール”で虎のエースを目指す。阪神・才木がブルペンで“秘球”を披露した。中指と薬指でボールを握ると、影絵の「キツネ」を作る時のようなポーズで腕を振った。

　本人いわく「抜き真っすぐ」といい、直球より球速が遅く、打者のタイミングを外すために昨秋から本格習得に着手。人さし指と中指を使う通常の握りを深くしたり、試行錯誤したのちに「キツネ」に行き着いた。

　この日も４１球のうちで数球試したように、モノにできれば大きな武器になる。ボールを受けた梅野も「落ちはしないけど、奥行きで（打者が）前に出されるというか、良いポイントで打たせない」と効果を説明。「（才木の）指が長いからできる握り」と唯一無二の武器となる可能性も口にした。

　「タイミングをずらすイメージ。抜こうと思ってやっていたけど、うまくいかなくて、今の握りを見つけた。実戦でも試していけたら良い」。理想通りの力を発揮すれば「キツネ」が心強い相棒になる。