ソフトB 今季はキャプテンを置かず 工藤監督「一人一人が自覚を持って戦ってもらいたい」

[ 2019年1月30日 05:30 ]

監督・コーチ会議に出席した工藤監督(撮影・中村 達也)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクは29日、ヤフオクドームで監督・コーチ会議を開き、宮崎春季キャンプの組み分けを発表した。ドラフト1位・甲斐野央投手(22=東洋大)ら4投手がA組スタート。工藤公康監督(55)はチーム内の競争を求めるとともに、今季はキャプテンを置かず、選手の自覚を促した。

 引き締まった表情で会見場に姿を見せた。監督・コーチ会議を終えた工藤監督は「今年はキャプテンを置かない。一人一人が“自分がキャプテンだ”という自覚を持って戦ってもらいたい。全員で戦っていく」と語った。

 2015年の監督就任時からチームの主将に内川を任命し、4シーズンを戦った。昨年は2年連続日本一になったが、シーズンは2位。チームの改革の必要性を感じた。「(内川と)最初に話したのは昨年。僕の考えを伝えた上で“これまで通り頼む”とお願いした」と明かした。チームとして昨季2位の悔しさを忘れず、選手個々がリーダー役としてチームをけん引することを求めた。

 宮崎キャンプのメンバー振り分けでは、A組(1軍)に37選手を選んだ。ドラフト1位・甲斐野をはじめ、新人は同2位・杉山(三菱重工広島)、同4位・板東(JR東日本)、同7位・奥村(三菱日立パワーシステムズ)の4投手を抜てき。新人4選手のA組スタートは2002年以来17年ぶりで、指揮官は「即戦力として入ってきた。一人一人に特長がある。特長を生かしてアピールしてほしい」と期待を寄せた。

 キャンプの第2クールまでは例年以上の走り込みを課す。工藤監督は「昨年から選手たちにも伝えている。ケガをしない強い体をつくってもらう」と、初日から過酷なメニューを組むことを示唆した。9日から筑後市のファーム施設で行われていた新人合同自主トレを打ち上げた甲斐野は「充実していた。(キャンプでは)ルーキーらしくハツラツと必死に付いていきたい」と決意を新たにした。

 2年ぶりのリーグ制覇、3年連続の日本一へ。新戦力を加えたチームは、あす31日に鍛錬の地・宮崎に出発する。

 ○…昨季、左肩違和感で1軍登板なしに終わった和田はB組スタート。右肘手術から復帰を目指す岩崎、右肩に不安を抱える加治屋、右太腿裏肉離れの石川はリハビリ組スタートとなった。岩崎は「日にちは決めずに、しっかりやっていきたい」と慎重な姿勢。倉野投手コーチは加治屋の状態について「故障とは思っていない。調整遅れと捉えている。開幕には間違いなく間に合う」と話した。

続きを表示

2019年1月30日のニュース