阪神 大山 10本のサク越え「残りの日でしっかり準備していきたい」

[ 2019年1月30日 05:30 ]

フリー打撃をおこなう大山(撮影・大森 寛明)
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 阪神の春季沖縄キャンプ先乗り組メンバーによる合同自主トレが29日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座で行われた。フリー打撃では、3年目の大山悠輔内野手(24)がチーム最多10本のサク越えを披露。主砲定着を目指す今季への強い思い、そして、仕上がりの早さを感じさせた。

 「暖かいところで(自主トレを)やっていたので今までより身体は動くし、しっかり振れている。ただ、2月1日に向けてやっているので、残りの日でしっかり準備していきたい」

 1月の自主トレ期間から同じ地で汗を流していただけに、スイングには人一倍キレがあった。打撃投手、カーブマシンのボールに対して全体重をぶつけるようにフルスイング。逆方向を意識したスイングをする選手がいる中で、大山の打球は立て続けにフェンスを越える。スタンドインした打球は、56スイングで10を数えた。

 ちょうどその頃、新外国人のマルテが入団会見を行っていた。メジャーでシーズン15本塁打を記録したこともある助っ人は4番の座を争う相手だ。しかも、三塁守備への自信を覗かせているといい、ライバル的存在と言って良いだろう。

 しかし、かねて矢野監督は、将来の4番とエースは「生え抜き」から育てたい思いを明かしており、「悠輔が4番になってくれたら俺たちもうれしいこと」とまで言っている。指揮官からの大きな期待に応える意味でも、強力な助っ人に勝ち、誰もが認める虎の主砲に成長してみせる。

 「自分の事(結果)が一番優先というか、大事です。でも、同学年の選手も多いですし、切磋琢磨(せっさたくま)してやっていければ良い」

 4番も、三塁も、誰にも渡すつもりはない。(巻木 周平)

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2019年1月30日のニュース