村田 2度目の防衛戦へ渡米「ジタバタせず調整するだけ」

[ 2018年10月13日 16:21 ]

WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦   王者・村田諒太(32=帝拳)―同級1位ロブ・ブラント(28=米国) ( 2018年10月20日    米ネバダ州ラスベガス、パークシアター )

渡米前に写真撮影に応じる村田(撮影・中出 健太郎)
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 2度目の防衛戦に臨む村田が13日、成田空港で渡米前に取材に応じた。12日で国内でのジムワークを打ち上げ、この日は「風呂で汗をかいて代謝を上げて」空港へ。体重は朝の時点でミドル級のリミット72・5キロまであと2・5キロと減量は順調で、「あっちで切羽詰まって落とさなきゃいけない状況じゃない。さっきも水を飲んだし、機内でも水分をしっかり摂っておかないと」と話した。

 海外での試合もラスベガスも慣れており、「日本食レストランも知っているし、そんなに(食べるものも)こだわらない。その日、食べたいと思ったものを食べる。(アマチュア時代に遠征した)アゼルバイジャンよりはまとも。マトンばかりだった。その時に比べれば気にすることはない」と苦笑した。

 特に現地へ持っていくものもないというが、読書家の村田らしく「読みかけの本は持ってきた」という。創造力を生み出す思考法を説いた「クリエイティブ・マインドセット」で、「暇で携帯をいじくって目を疲れさせるくらいなら、本を読んだ方がいい」と説明した。家族とはしばらく離れることになるが、「帰ったら家族と2回お出かけの予定で、スケジュールも抑えてもらっている。それがモチベーションですね」と父親の顔を見せ、「(場所は)近くになると思う。本当はグアムで3、4泊したいけど、息子の学校もあるし、できれば関東近辺で。どこへ行ってもやることは変わらない。息子に振り回されるだけ」と肩をすくめた。

 試合当日は米ボストンで、ドーピング疑惑の前王者ビリージョー・サンダース(英国)が返上したWBO世界ミドル級王座の決定戦、デメトリアス・アンドラーデ(米国)―ウォルター・カウトンドクワ(ナミビア)が行われる。同じ階級だけに米国では否が応でも試合が比較されることになるが、「言われて気がついたくらいで気にしないです」とコメント。防衛戦をなかなか行わないサンダースの返上により「ビジネスが円滑に行く王者になるなら、そっちの方がいいのでは」と語り、最後に「あっちで体重を落として疲れを取って、時差調整するだけ。ジタバタせず調整するだけ」と話した。

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2018年10月13日のニュース