巨人 下克上CSファイナルS進出王手 由伸監督執念の継投、上原が山田哲K斬り

[ 2018年10月13日 21:10 ]

セ・リーグCSファーストS第1戦   巨人4―1ヤクルト ( 2018年10月13日    神宮 )

<ヤ・巨>5回2死二塁、山田哲を抑え雄叫びを上げる上原(撮影・荻原 浩人)
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 セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(3試合制)第1戦は13日、神宮球場で行われ、レギュラーシーズン3位の巨人が同2位のヤクルトを4―1で下し、ファイナルステージ進出へ王手をかけた。今季限りで辞任する高橋由伸監督(43)は1点リードの5回のピンチに、2番手・上原浩治投手(43)を投入。10年ぶりに日本球界に復帰したベテラン右腕は山田哲を空振り三振に斬り、大一番で貫禄を示した。

 3年連続でリーグ優勝を逃し、今季限りで辞任する高橋監督が執念の采配を見せた。2―1の4回2死から先発・今村が坂口に二塁打を浴びると、迷わず上原にスイッチ。勝利投手の権利を手にするまであと一人ながら、早めの継投に出た。10年ぶりに日本球界に復帰した43歳のベテラン右腕は、3度目のトリプルスリーを達成した2番・山田哲を宝刀スプリットで空振り三振に打ち取り、同学年の指揮官の期待に応えた。上原はイニングまたぎで1回1/3を無安打3奪三振の力投で勝利投手となった。

 打線も8連敗中だった“Gキラー”ヤクルト・小川を大一番で攻略した。初回、4番・岡本の右飛で先制すると、1―1の3回、坂本勇の左越えソロで勝ち越した。坂本勇は球団新となるCS通算7本目の本塁打だった。7回には無死一塁でヒット・エンド・ランを仕掛け、陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)の二塁打で一塁走者の長野が生還。さらに1死三塁で代打・亀井が2番手・ハフから中前に落ちる適時打でこの2点を追加した。

 レギュラーシーズン勝率.486と勝率5割以下、3位でのCS進出。2位・ヤクルト相手に下克上でのファイナルS進出へ王手をかけ、14日はエース菅野が先発する。

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