金足農・中泉監督 無死満塁でスクイズ決断の理由「チャンスは本当に来るんだな」

[ 2018年8月18日 18:42 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会第14日・準々決勝   金足農3―2近江 ( 2018年8月18日    甲子園 )

<金足農・近江>9回無死満塁、金足農・斎藤がスクイズで三走・高橋に続き、二走・菊地彪がサヨナラの生還(捕手・有馬)(撮影・成瀬 徹)
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 第100回全国高校野球選手権記念大会第14日は18日、甲子園球場で準々決勝4試合が行われ、第4試合は金足農(秋田)が2ランスクイズを決めて近江(滋賀)に3―2で逆転サヨナラ勝ち。84年以来34年ぶりのベスト4進出を果たした。今秋ドラフト1位候補のエース・吉田(3年)は10三振を奪い、4試合連続2桁奪三振の快投。近江打線を2失点に抑え、チームの逆転を呼び込んだ。

 5回、そしてサヨナラを演じた9回もこの日の金足農の得点はすべてスクイズだった。2ランスクイズによる逆転サヨナラという劇的な勝利に、金足農の中泉監督は「血が沸いたというか、興奮しました。自然と喜びがあふれた」と大興奮。「力は大会通して甲子園でつけてきているが、最後まで我慢、我慢と選手たちも言っている。チャンスは本当に来るんだなと感じています」と感心しきり。9回無死満塁、セオリーではスクイズはない。それでも、指揮官は決断した。無死満塁の場面で2ランスクイズを決めた9番・斎藤(3年)について「まず同点ということだった。本来はスクイズはないが、斎藤にはしっかり狙ってとジェスチャーした。しっかりとバンドを決めてくれた。選手を信じるしかないので、決めてくれると思ってました」と話した。

 34年ぶりのベスト4には「あまり実感ない」と本音を吐露。「選手たちは最初から自分たちの可能性を信じて上を目指しているので、私も負けないように先陣切っていきたい」と前を向いた。

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