下関国際 初の8強 “関門海峡のジャイアン”投打に大暴れ「練習量、相手との差が自信になっている」

[ 2018年8月18日 05:30 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会第13日3回戦   下関国際4―1木更津総合 ( 2018年8月17日    甲子園 )

<木更津総合・下関国際>4回、木更津総合・田中を投ゴロに仕留めてピンチをしのぎ、雄たけびをあげる下関国際・鶴田(撮影・坂田 高浩)
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 関門海峡のジャイアン」が、3試合連続完投で下関国際を初の8強に導いた。「エース兼4番」の鶴田が9安打を浴びながらも137球で1失点。「三振を狙って球数が増えるより打たせた方がいい。余裕があった」。9三振を奪ったが、投球テンポを意識した。

 今春のセンバツでは創成館(長崎)に1―3で初戦敗退。夏に向け、朝5時に一人起床し800メートルを10本走って体力をつけた。「練習量、相手との差が自信になっている」。努力は夏に生きている。

 4番打者としても2―1での8回1死三塁で右前適時打。今夏13打席目で初安打が出た。捕手で入部したが、坂原秀尚監督が投手転向させた。当時は体重70キロ台で最速120キロ前後。ところが、体重が93キロまで増えると球速、飛距離も伸びた。最速は147キロ、通算23本塁打を誇る。指揮官も「ジャイアンみたいな体になって、頼もしい」と喜んでいる。

 ジャイアンの服と同じ茶系オレンジ色ユニホームの木更津総合を撃破したが「ガキ大将」ではない。弟・晴樹くんは「心優しき球児です」と尊敬する。今夏3試合で28回390球を一人で投げ抜いた。チームを支える鶴田は「心の友」とともに快進撃を終わらせない。 (井上 満夫)

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2018年8月18日のニュース