浦和学院 プロ注目右腕・渡辺、藤原の一撃に脱帽「あれをホームランにするのか」

[ 2018年8月18日 12:31 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会第14日準々決勝   浦和学院2―11大阪桐蔭 ( 2018年8月18日    甲子園 )

<浦和学院・大阪桐蔭>5回2死、大阪桐蔭・藤原(右)に右越えへソロ本塁打を放たれた浦和学院・渡辺(撮影・近藤 大暉)
Photo By スポニチ

 浦和学院の森士(おさむ)監督は、11失点の大敗に「監督の失敗です。選手は最高のパフォーマンスをしてくれました」と話した。

 0―3で迎えた6回、先発のプロ注目右腕・渡辺が1死二塁のピンチをつくると、渡辺を左翼に回して永島に継投。2回戦の仙台育英戦で2回完全のリリーフを見せた左腕だったが、連続四死球で満塁とし、青地、中川、藤原に3連続適時打を浴びた。試合の流れを決定づけた6失点。森監督は「渡辺は先発、抑えと考えていた。勝機のあるところで戻そうと思ったが、そういう展開にならなかった」と悔しさをにじませた。

 今大会15イニング連続無失点でこの日に臨んだ渡辺は最速148キロを出し、大阪桐蔭打線に立ち向かった。ポイントゲッターの根尾、藤原は左打者。「内角のストレートを見せ、外に逃げる球で勝負と考えていた」という。2回、根尾に対してその速球が中に甘く入って左中間に先制アーチを運ばれた。3回は1死満塁から藤原を内角攻めで完全に詰まらせながら、不運な内野安打で2点目。5回には藤原にきっちり内角に投じた直球をスタンドに持っていかれ「あれをホームランにするのか」と脱帽するしかなかった。

 再登板した9回、3本目のアーチを石川に浴びた。1年生の冬。練習の厳しさなどから、一時チームを離れた。蛭間らチームメートの励ましもあって再び野球に戻った右腕は「浦和学院の野球部に携わる人みんなに助けられた。こうして甲子園で投げられて、感謝しかないです」と話し、進路については「上のレベルで野球をやらせていただけるのであれば、この悔しさをバネにもう一段階成長したい」とプロ志望を口にした。

続きを表示

この記事のフォト

2018年8月18日のニュース