阪神・秋山 また初回2失点…白星遠く4連敗 金本監督も渋い表情

[ 2018年8月18日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―3ヤクルト ( 2018年8月17日    神宮 )

<ヤ・神>初回、バレンティンに適時打を打たれ悔しそうな秋山 (撮影・奥 調)
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 昨季のチーム勝ち頭が長いトンネルに入ってしまった。阪神先発の秋山が立ち上がりからヤクルト打線につかまり、4回1/3を6安打3失点KO。2回に自ら今季3本目の適時打を放ちながらも9敗目を喫し、6月7日のオリックス戦以来2カ月以上、白星から遠ざかっている。

 「初回から先制点を与えてしまい、連戦が続く中、早い回で降板する投球になってしまいました。先発の役割を果たせず、チームに申し訳ないです」

 先発ローテーションの柱と期待された右腕が、泥沼から抜け出せない。これで自身4連敗となり、登板6試合勝利なし。前回9日の巨人戦と同様、課題となっている立ち上がりにまたも点を失った。

 初回先頭の坂口に左前打されると、青木には左中間を深々と破られる適時二塁打。打者二人であっさりと先制を許してしまう。山田は見逃し三振に仕留めたものの、バレンティンには左翼フェンス直撃の適時打を浴び、2点目を奪われた。

 2―2と追いついた後の3回にも、1死一塁からバレンティンに右中間への勝ち越し二塁打を献上。5回1死一、二塁で相手4番と3度目の対決を迎えた場面で、岡本との交代を告げられた。

 「上位にばかり打たれてしまった。そこに尽きると思います。自分がしっかりした状態で(マウンドに)上がれていないのが原因。また、頑張ります」

 2回に1点を返し、なお2死二、三塁の第1打席では自ら中前同点打。定評のあるの打撃で見せ場をつくっても、本業で勝利に貢献できなければ喜べるはずがない。金本監督は「真っ直ぐの走りも前回の途中から良くなったけど。前回の途中からのボールを僕らも期待するしね。今回は、いまいち走りもコントロールも」と渋い表情。昨季12勝を挙げた右腕が本来の姿を取り戻さない限り、上位浮上は見えてこない。(山添 晴治)

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2018年8月18日のニュース