阪神・糸井 好機で悔し〜“夏男”小休止 まさかの2戦連続無安打

[ 2018年8月18日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―3ヤクルト ( 2018年8月17日    神宮 )

<ヤ・神>5回1死一、二塁、ニゴロ併殺に倒れる糸井 (撮影・大塚 徹)
Photo By スポニチ

 阪神は17日のヤクルト戦に2―3で惜敗した。4カード連続勝ち越しのチームをけん引してきた糸井嘉男外野手(37)が4打数無安打と沈黙。打線は4試合連続となる2桁安打をマークしたが、好機にあと一本が出なかった。とはいえ、依然として8月の月間打率が4割を超える夏男。連敗阻止へ、18日こそ頼みます!

 頼れる救援陣が逆転を信じて準備に着手した。2―3の9回表。三塁側ブルペンでは能見と、ドリスがそろって投球練習を始めていた。しかし、最後は原口が二飛に倒れ万事休す。神宮の虎党からはため息がこぼれた。

 「ヒットは出たけどね。ちょっと(打線の)巡り合わせが悪かったかなという」

 金本監督も、あとひと押しを欠いての惜敗にもどかしい表情を浮かべた。2点を先制された直後の2回には4安打を集中し、すぐさま同点。14日広島戦から続く2桁安打は、今季初めて4試合連続まで伸びた。連打の回数も最長3連打を含む4度。裏を返せば、勝負どころでの拙攻が響いたことになる。

 「どうしたんかな…。気分的に乗ってない感じやったな。それ(足の状態)はわからん。本人に聞いて」

 金本監督が心配するそぶりを見せたのは、糸井について聞かれた時だった。無理もない。4回無死からの第2打席では見逃せば完全なボール球となる高めのチェンジアップに反応して三邪飛。1点を追う5回1死一、二塁からの第3打席でもタイミングを崩された。甘いカットボールを打ち損じた一打は、痛恨の二ゴロ併殺。4打席で一度も外野に打球を運べず、文字通りの小休止となった。

 「そう(足が悪いように)見えた?」

 試合後、足の状態を問われると、ベテランは報道陣に対して逆質問するだけで、口をつぐんだ。これで7月24、25日以来となる2試合連続の無安打。7回の守備から交代した前日は、試合後も姿を現すことはなかった。その際に指揮官は「足の状態があまり良くなかったので。足がつった。つりかけたみたい」と説明。万全でないことをうかがわせていた。

 とはいえ、悲観ばかりしていても始まらない。敵地初戦を落としたが、目下4カード連続の勝ち越し中。その立役者こそが、糸井だった。ここ2戦は快音がなくても、8月の月間打率は12試合で・415をマークしている。背番号7のバットから快音が響くことが勝利への近道。カード勝ち越しを狙う金本阪神の命運は、超人の底力にかかっている。(山本 浩之)

続きを表示

この記事のフォト

2018年8月18日のニュース